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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.08.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
以下は昨日も載せたものですが、昨日行った某公民館(分館)の壁に貼ってあった“仲間募集”のチラシの文章です。

集団生活を始める前の大切な時期だからこそいろんなことに何でも楽しみながら親子でチャレンジしませんか!

子どもたちが自分で出席カードにシールを貼るなど自主性を育てながら季節に沿った活動内容で礼儀正しい子・友だちを思いやれる優しい心・自然を大切に出来る心が育ってくれたらと願う仲間の集まりです。

みんなのルール
大きな声であいさつしよう
約束を守ろう!


これを読んでみなさんはどんな感じがしますか。
と問いかけたところrei-mさんから

>子どもたちが自分で出席カードにシールを貼るなど自主性を育てながら

ここがちょっと微妙な感じがします。そういうことで本当の「自主性」って育つのだろうか?と。


というコメントを頂きました。

rei-mさんはこの部分に違和感を感じられたようですが、でも、多分一般的には全く違和感を感じない人の方が多いのではないかと思います。なぜならここに書かれていることはほとんどのお母さんたちが普通に持っている願いのように思えるからです。

どんな時代でも親というものは子どもに願いをかけます。ですからそれ自体は自然なことです。

でも、問題はそれがどのような視点からの願いであるかということなんです。つまり、“子どもの成長”、“子どもの一生”という視点からの願いになっているのか、それとも、ただ単に親の都合、大人の価値観の押しつけになってしまってはいないかということなのです。

そして、ここに書かれていることのすべてが大人の価値観の押しつけに過ぎません。
子どもには興味のないことばかりです。むしろ子どもの子どもらしい興味、行動を束縛するものばかりです。


“友だちを思いやれる優しい心・自然を大切に出来る心”などを持ちたいなどと思っていると思いますか。

子どもはいっぱいケンカして、いっぱいケガをして、いっぱいイタズラをして、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、仲間たちと自然の中で一緒にハラハラ、ワクワク、ドキドキする遊びを山ほどして、結果として“友だちを思いやれる優しい心・自然を大切に出来る心”を育てるのです。

“この文章を書いた人もそのような思いからこのように書いたのかも知れませんよ”と思われる方もいらっしゃるかも知れませんがでも、それは違うと思います。なぜなら、そのような視点を持っている人なら

子どもたちが自分で出席カードにシールを貼るなど自主性を育てながら・・・

約束を守ろう!


などというようなことは書かないはずだからです。この文章には子どもの成長への期待ではなく、子どもの行動への期待があります。ですから、この文章全体が“子どもの行動への期待”として書かれていると理解すべきだろうと思います。

ですから、この会では“友だちを思いやれる優しい心・自然を大切に出来る心”も具体的な行動として子どもに求めているはずです。
それは“ごめんなさいと言おうね”とか、“おもちゃを貸してあげなさい”、“仲良くしなさい”というような 行動への強制 です。
つまり、“ケンカをすることで仲良くなるんだよね”とケンカを見守るようなことはしていないだろうということです。この文章からはこのような 見守りの視点 は一切感じません。

“成長への期待”はいいのです。でも、“行動への期待”は子どもを束縛してしまうのです。
そして子どもは大人の期待に応えようとしてしまいます。なぜなら大人の期待に応えて“いい子”にしていると、楽だからです。でも、そうすると子どもは成長への欲求を失ってしまうのです。
行動への期待は調教と同じなのです。それは人間を育てる方法ではありません。(ただし、時としてそれが必要な場合もあります。)






大人の価値観、都合に合わせて育った子を大人たちは“よい子”と呼んでいます。
秋葉原の事件を起こした加藤も、父親を殺した京都の少女も大人の価値観に合わせて生きてきた“よい子”です。だから、大人の価値観を基準にして考えている限り何が問題なのか分からないのです。


大人の都合に合わせて育ってきた子は思春期になって自分の足で立って生きなければならなくなった時にその足がないことに気付くのです。そして不安になるのです。

これは励ますだけではどうしもないのです。どんなに励ましても肝心の足がなければ歩けないのですから。

ちなみに“足”とは成長への意志のことです。





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Last updated  2008.08.03 10:08:15
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