森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2008.08.05
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
世の中には“優しい子育て”を支持する人と、“厳しい子育て”を支持する人がいます。


私は基本的には“優しい子育て”を実践してきましたが、でも“厳しい子育て”を否定はしません。それは人間観の違いであって正しいとか正しくないというような問題ではないからです。ですから、どっちにしろ自分の信念で子育てをすればいいのです。そうすれば子どもはそれなりにしっかりと育っていきます。

ただ、育てられ方によって異なった価値観の人間が育つだけです。そして、異なった価値観の人が多く存在している社会は健全な社会です。ですから、子育ての仕方を統一してはいけないのです。

でも、問題なのはその“信念”がない子育てなんです。親に信念がない時、親も不安ですが、子どもも不安になります。すると、子どもの心が安定せず不安定なままになってしまいます。すると、自意識が強くなりすぎたり、自分を守ることばかり考えたりするようになってしまう傾向があるように感じるのです。

昔、人々がまだ狭い村社会で生活していた頃には村全体で基本的な価値観が共有されていましたから個人として特に信念を持つ必要などありませんでした。子どもも親に信念がなくても、村全体が同じ価値観なので特に不安も感じなかったでしょう。

でも、現代のように多くの異なった価値観が混在する社会で生きるためにはしっかりとした自分の価値観を持つことが非常に大切なんです。そしてそれが“信念”です。子どもはその価値観が安定していないと世界をちゃんと認識できなくなってしまって不安になるのです。特に、思春期にその不安はピークになります。価値観は世界を見る時の座標軸だからです。

信念を持っていない人が優しい子育てをすると、子どもの顔色ばかりうかがうような子育てをします。子どもを怒らせないように、泣かせないようにするばかりです。子どもの気持ちに寄り添わないで、要求に応えることで優しさを演じてしまうのです。
でも、そのような関わり方をしていると、子どもは制限が分からなくなって王様のようになっていきます。支配的になり、ワガママになるのです。実は、これは子どもの不安の裏返しなんです。不安な人は支配的になるのです。


そして、今このような“いい子”がいっぱいいます。

(私は家庭内での暴力という形でこういう子の相談を受けることがあります。こういう子はしっかりと叱ってあげると落ち着くことがあります。叱って欲しいのです。)

信念を持っていない人が厳しい子育てをすると、自己中心的で支配的な子育てをします。気分任せに叱り、筋が通っていません。そして、自分が間違っていても決して謝りません。

このような子育てを受けている子は人の気持ちが読めなくなります。そして目立ちたがります。本当は肯定されたいのですが、目立つことで肯定されることの代償としているのです。ですからその気持ちを先生に理解してもらえないとトラブルメーカーになります。

このように、“優しい子育て”とか“厳しい子育て”というように子育てを“優しさ”とか“厳しさ”で区分けしても意味がないのです。
そうではなく、今求められているのはお母さんやお父さんのしっかりとした価値感に基づく信念なんです。それはお母さんやお父さんの生き方の問題です。

結論として言えば、お母さんやお父さんが自分の信念を持ちしっかりと生きているなら、優しく育てようと、厳しく育てようと子どもはちゃんと育つのです。

ちなみに“価値観”や“信念”とは“何を大切に生きているのか”、“何を守りたいのか”ということです。
その基準をしっかりと持っていますか、ということです。
それが“生きる自信”につながるのです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.08.05 09:13:46
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: