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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.11.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ピアノさんから以下のような相談が来ましたので、それにお答えさせて頂きます。



子供を産んでから忘れていた膿がどろどろ出ます、息が苦しい感覚です、何かヒントをください、


ピアノさんへ

ずーと ずーっと 寂しかった のですね。

人の苦しみの根底には孤独があります。
虐待されたから苦しいのではありません。ひとりぼっちで孤独だったから苦しみが消えないのです。

お母さんから虐待されていても、支えてくれる誰かが側にいれば成長とともに子どもはそれを忘れることが出来るのです。

でも、孤独な子はその虐待の記憶の中にでもお母さんへの繋がりを求めてしまいます。それだけが自分が生きている証だからです。そして、苦しかった虐待の向こうにお母さんの優しさの幻を求めてしまうのです。

その虐待を忘れてしまうことはお母さんの想い出や繋がりを失うことであり、しいては自分を失うことにつながってしまうということなのです。だから、忘れられないのではなく、本当は忘れたくないのです。苦しくても大切な想い出なんです。

ピアノさんは、もう一度子ども時代に戻って優しいお母さんに抱かれたいのではありませんか。そこから人生をやり直したいのではありませんか。



先日、ワークのあとでラーメン屋さんによってラーメンを食べていたら、アベックで来ていた若い女性が、店内にいた子どもを見て“子どもっていいよね”と言いました。
それで私は“この人は子どもが好きなのかな”と思ったのですが、すぐに次の言葉が出てきました。
それは、“だって甘えることも出来るし、みんなから優しくしてもらえるから”という言葉でした。

この人は子どもが好きなのではなく、子どもに嫉妬しているのです。
それで、え!と驚いたのですが、最近は子どもたちのごっこ遊びでもお母さん役は人気がないと聞きます。
人気があるのは子どもとペット役なんだそうです。それはみんな世話をしてもらう存在です。

でも、この話にはまだ後日談があるのです。その二日後にお母さん達の勉強会があって、そこで、“もし願いが叶うとしたら”という質問をしたところ、“子ども時代に戻りたい”という人が二人もいたのです。その日はお休みが多くて参加者が10名に満たなかったので、その中の二人とはかなりの割合です。

子どもの時に子どもとして充分に甘えることが出来なかった人は、思春期が来て、からだが大人になっても、心が大人になることを拒否してしまうのです。そういう人は子どもに嫉妬しています。だから子どもに優しく接することが出来ないのです。「私は優しくなんかされてこなかったのに、なんで私が優しくしなけりゃなんないんだ!」ということです。

そして今、子どもに嫉妬している大人が増えてきました。だからすぐに子どもたちが非難の対象になるのです。

そして、世話を受けることばかり求める人が増えてきたのです。それがクレーマー達の正体でもあります。クレームを言うことで世話をしてもらいたいのです。だからクレームに限りがないのです。


この苦しみを乗り越えるためにはまずこのことを知り、受け入れる必要があります。


それは孤独なことです。

私も30過ぎて、“大人になったな”と感じたときにこの孤独を感じました。その時、大人になるってことはこの孤独を引き受けるってことなんだな、と思ったのです。

でも、子どもの時に満たされてこなかった人はこの孤独に耐えることができないのです。そして、苦しくなると保護を求めます。子どもの世話をするどころではないのです。でも、子どもは親に保護を求めてきます。親になんかなりたくないのに、子どもは一生懸命に“お母さん”を求めてくるのです。
だから逃げたくなるのです。


続きます。





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Last updated  2008.11.27 14:32:44
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