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やすじ2004 @ Re:「気質とは、自分が気付いていない 体調管理を改めて徹底し、手洗いうがいを…

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森の声

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2010.01.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
土に依存しない科学的に管理された農業が見落としている大切なことがあります。それはまた、子どもを管理、コントロールしようとする子育てや教育においても見落とされていることです。

植物や野菜は土から栄養を得て成長しています。だからもっと効率よく、また質の良い栄養を与えてあげれば植物や野菜ももっと効率よく成長するはずです。また、栄養を無駄に使わないように出来るだけ負荷を減らしてあげた方が、効率よく栄養を吸収することが出来すでしょう。

という考え方の基に近代的な農業はそのシステムを構築してきました。

ですから、園芸やさんに行けば様々な肥料が売っています。これはまた人間の場合で言えば「一日何種類の栄養素をバランスよく摂りましょう」という栄養学的な考え方につながるのでしょう。また、ネットを掛けたりハウスにしたりして「自然」からの負荷を減らそうともしています。

その結果、野菜も人間も大きく立派に成長するようになりました。それで「めでたし めでたし」で終われば良かったのですが、でも、現実はそれほど単純には出来ていなかったようです。

見かけは大きく立派になったのですが、どうも野菜も人間も生命力において萎えてきてしまっているようです。

その結果、野菜も人間も免疫力が落ちて、病気にかかりやすくなってしまいました。ですから、科学肥料の発展と共に農薬も発展してきました。人間の場合も栄養学や医学の進歩で病気が減ったとはとても思えない状況です。そうでなければ、こんなにもみんなが毎日サプリメントや薬を必要としているわけがないからです。

野菜には心がありませんからいいですが、人間は心においてもその生命力が萎えてきてしまっています。その結果不安が強くなったり、神経過敏になったりする子どもや大人が急増しています。

では、見落とされていることとは何なのか、ということです。



実は土には、植物を支え、守る働きもあるのです。土は栄養を提供するだけでなく植物を支え、守ってくれていたのです。

だから土が元気なら植物や野菜も元気なんです。確かに、植物を土から離して栄養素がいっぱい入った水だけで育てることも出来ます。でもその場合、虫も菌もいない状態の環境を作らないとすぐに病気になってしまうでしょう。

野生の植物は誰の世話も受けていないのにちゃんと成長し、花を咲かせ、実を付けます。それは土が支え、守ってくれているからです。

野生の状態の植物の生命は、その場所にいる様々な生命とつながって生存しています。周辺の草や、様々な動物や鳥や虫や菌などとつながって生きているのです。それらの生命は個別に生きているのではなく、お互いに支え合って生きているのです。土はそのようなつながりを支える場として存在しています。

実際、自然農法などで土を生き返らせると、その周辺の様々な生き物や菌も生き生きとしてくるそうです。虫や鳥や土の中の生き物たちも元気になるのです。土は単なる「栄養源」ではなく、「生命のつながりを支える場」なのです。

だからといって、それらの生き物たちにその野菜なりがやられてしまうのかというとそんなことはありません。確かに管理された環境で育てられた野菜や果物より見かけが美しいとか、大きいとか、甘いということはないかも知れません。でも、生命がいっぱい詰まった野菜や果物が出来るでしょう。

そもそも「土」というもの自体が「生命」の記憶なのです。
もともと地球には「岩」しかありませんでした。その岩を土に変えてきたのは様々な生命達です。ですから、生命が存在していない月には「土」が存在していません。あるのはただ「岩」とその岩が砕けた「砂」ばかりです。「土」は生命の歴史そのものなんです。

皆さんも死んだら「土」になるのです。「生命」というものは、土から生まれ、土に還るシステムになっているのです。ですから、「土」と「生命」は本質的に分離できないのです。
だからこそ「土」には生命を支える力があるのです。

ですから、「土を遠ざける文化」は「生命を遠ざける文化」です。

「子どもを土から遠ざける子育て」は「子どもを生命から遠ざける子育て」です。

では、人間の心や精神の成長にとって必要な「土」とは何なのかということです。





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Last updated  2010.01.24 07:21:06
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