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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.01.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもを比較し、追いたてる人がいます。そのような人は、「ありのままの子ども」を受け入れることが出来ません。だから子どもも「ありのままの自分」を否定し、常に他者と自分自身を比較しながら生きることになります。

そして、大人になり、親になり、今度は自分の分身としての子どもを比較し、追い立てます。そのような人は、常に比較し、追いたてていないと不安なんです。

成長を続けていないと維持できない経済システム、人口が増え続けていないと維持できない政治システムはそのような人たちによって作られ、維持されて来ました。また、そのような社会がそのような子どもや人を育ててきました。

そのような社会を維持するためには、立ち止まること、自分と向き合うことに不安を感じる人が必要だからです。常に比較し、競争しようとする意識が経済活動を活性化させる原動力なのです。

ですから、そのような社会の価値観を善とする人たちは、子どもを比較し、追いたてることも善であって、非難されるようなことではないと思い込んでいます。

だから原発は善であり、原発反対は悪なのです。そして、その結果原発が、また社会全体がこのような状態になってしまっても、「原因不明」もしくは「不可抗力」で済まそうとするのです。

それが現代日本の政治経済の中枢にいる人たちの価値観なんです。

ですから、この問題は個人の問題であると同時に、社会全体の問題でもあるのです。そのことに気付かないと個人の問題も解決できません。

20万年前の感覚を持ったまま生まれてくる子どもたちにはその現代社会の感覚や考え方は理解できません。20万年前の人類に必要な能力は助け合う能力、分かち合う能力であって、比較し、競争する能力ではないからです。



実際、幼い子どもたちは助け合ったり、分かち合っている時には天使のような笑顔を見せてくれます。でも、比較され、追いたてられている時には悲しそうです。

そして今、比較と競争によって支えられてきた社会が限界を迎えようとしています。これは日本だけのことではなく、世界全体で起きていることです。

私たちの生命を支えてくれている地球が、比較と競争によって拡大し続ける人類を支え切れなくなってしまったからです。

人類は20万年をかけて、森を切り開き、荒れ地を開墾し、海を埋め立て、獣を殺し、自分たちの住む場所を広げてきましたが、とうとう「地球」そのものが限界として立ち現れるところまで来てしまったのです。

そしてこの「限界」だけは取り除くことができません。

人々は何万年も狭い洞窟や村の中で助け合って生きてきました。今私たちはまた、狭い地球の上でどのように助けあって生きていくのかを考えなければならない時代になったのです。

そして、この状況はこれから先も変わることがありません。古代の人たちと違って、私たちは地球の外に新天地を求めることが出来ないからです。

「科学を進歩させ、別の惑星へ移住すればいい」と考える人もいますが、経済や政治が衰退してしまえば科学もまた衰退するのです。近代科学は、お金がなくなればそこでストップしてしまうのです。それに宇宙船を作るのにもお金は必要です。

それにそのような宇宙船が出来たとしても、一部の特権階級の人しか乗り込むことはできないでしょう。少なくとも、私やあなたは乗り込むことはできないのです。

だから私たちはこの狭い地球でどのように助けあい、支えあって生きることが出来るのかということを真剣に考えなければいけないのです。

そのためには、まず、比較し競争することをやめることです。そして、自分と向き合うことです。どんなに苦しくても「自分」から目をそむけてはいけないのです。



なぜなら子どもたちは、人々がまだ助け合い、支えあって生きていた頃の記憶を持っているからです。

逆にいうと、現代社会はその「子どもの笑顔」を否定する方向で発展してきたということです。だからこんなにも困ったことになってしまっているのです。





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Last updated  2012.01.24 18:11:23
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Re:「子どもの笑顔が人類の羅針盤」  
みなみ さん
幼稚園送り後、あつが寝てしまいましてポランに遅刻な我が家です。

一人一人がいつもパーフェクトに出来なくても人数いると違うなあ、と義父と同居でよかった、を思います。
また仲間ができてよかったです。いまは新しくつながった赤ちゃん持ちの友人たちにもそう感じてもらえるようフォローしていきたいなあ、と思ってます。
赤ちゃんが増えていく周囲が嬉しいです。 (2012.01.24 10:24:06)

Re[1]:「子どもの笑顔が人類の羅針盤」(01/24)  
みなみさん

>また仲間ができてよかったです。いまは新しくつながった赤ちゃん持ちの友人たちにもそう感じてもらえるようフォローしていきたいなあ、と思ってます。

そういうことに気づくことができたのも子どものおかげですよね。 (2012.01.24 13:41:31)

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