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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.04.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもの人生は子どものものです。ですから、子育てや教育における大人の役割は、子どもが自分の人生を生き生きと生きることが出来る状態に育ててあげることです。

ただし、毎回同じようなことを言いますが、「子どもの人生が子どものものだ」と言っても、だからと言って「子どもが自分勝手に生きていい」という意味ではありません。

そうではなく、簡単に言うと「後悔しない生き方をする」ということです。

「自分の人生を自分のものとして生きる」ということは、「後悔しない生き方をする」ということです。

「こんな私に誰がした」と愚痴ばかり言う毎日を過ごしていても、やがて死は訪れます。その死を前にして自分の人生を振り返った時、「私の人生は愚痴ばかりだった」と気付いても手遅れだということです。

人は愚痴を言うために生れてくるのではありません。自分の人生を生きるために生れてくるのです。

そして、子どもたちが「自分の人生」を生きることが出来るように支えてあげるのが、子育てや教育における大人の役割だということです。

その場合における「学ぶ」ということの意味は「自由になる」ということです。そして、「自由になる」ということの意味は「束縛から逃れること」ではなく、「束縛されない能力を得ること」です。

そのために知識や知恵を学び、技術を身につけ、工夫する能力を育てるのです。



でも、自分の頭で考え工夫し、自分の心と感覚で感じ気づき発見し、自分の責任と意志で行動することで生き延びようとすることが出来るなら、あなたは自由な人です。

この無人島を「人生」と考えることも出来ます。

だからこそ、子どもたちは自由になるために学ぶ必要があるのです。

でもそれは、子どもを自由勝手にさせることではありません。自由に生きる能力を得るためには不自由と向き合う必要があるのです。

自由勝手に育てられてきた子は、不自由から逃れようとするばかりで、乗り越えようとはしなくなってしまうでしょう。でも、逃げてばかりではやがて袋小路に追い込まれてしまいます。

昔の子どもたちの遊びには、その「不自由」がありました。

コマ回しでも、剣玉でも、竹馬でも、お手玉でも、練習しなければ出来ませんでした。そして、その努力に応じて上手下手もありました。そして、上手な子は尊敬されました。だからみんな頑張ったのです。

そして、頑張ることで不自由を乗り越える感覚を育てていたのです。そしてその過程で仲間との強いつながりを育てることも出来ました。

でも、今の子どもたちは楽を求め、その不自由から逃げようとするばかりで、乗り越えようとはしません。そして、すぐお金で問題を解決しようとします。

もっと新しいソフト、もっと強いカード、もっと機能が高いおもちゃを買ってもらおうとするのです。そして、そのお金は親に依存しています。

造形の現場でも、今の子どもたちはちょっと思い通りにいかないとすぐに投げ出します。逃げることで自由を得ようとするのです。でも、逃げてばかりいたら自由に生きるための能力は育ちません。そもそも、逃避そのものが一つの束縛なのですから、逃げてばかりいたらますます自由を失い、苦しくなるばかりです。



ですから、子どもたちに「我慢」を押しつけることはますます状態を悪化させるだけなのです。

「じゃあ、どうしたらいいのか」ということですが、このような問題を解決するためには、子どもの「からだ育て」が一番効果的だと思います。「自由なからだ」を育ててあげるのです。

「我慢」を学ばせるのではなく「自由」を学ばせるのです。
(自由にさせるのではありません。「自由」を学ばせるのです。)

「自由なからだ」は「心」とつながったからだでもあります。「意識」や「意志」や「感覚」や「知性」ともつながったからだでもあります。



色々なことに束縛されて自由を失ってしまっている大人においても同じことが言えます。





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Last updated  2012.04.13 09:04:54
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