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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.05.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私の中には、人間のことを考えたり、他の人のことを理解しようとする時の根底的な前提として「人は誰でも一生懸命に生きている」という考え方があります。

大人も子供も、善人も悪人も、まじめな人もいい加減な人も、みんな一生懸命に生きているのです。

私はこのことに例外はないと思っています。

イジメのことを考える時も、いじめる子もいじめられる子も共に一生懸命生きています。

虐待されている子どもだけでなく、虐待しているお母さんやお父さんも一生懸命に生きています。

このことを理解し認めないことには、「本当のこと」は見えてこないと思っています。

どんなにいい加減に見える人も、いじめる人も、子どもを虐待している人も、一生懸命に生きている結果として、そのような状態になってしまっているのです。

どんな人だって、子どもの時からそのような人生を望んでいた人などいないのです。

それは、未熟な判断力しか持っていない人が、間違った地図と、狂ったコンパスを持って「人生」という旅に出ているようなものです。



一生懸命でないと、生きていくことが出来ないのが「人生」という旅なのですから。

でも、未熟な判断力と、間違った地図と、狂ったコンパスしか持っていない人は一生懸命になればなるほどおかしな方向に進んでいってしまうのです。

その結果、犯罪を犯したり、子どもを虐待したりしてしまうのです。

でも、そのような人でも一生懸命に生きているのです。その証拠に、そのような人の心の中には孤独と、悲しさと、苦しさがいっぱいつまっています。

本当にいい加減に生きているなら、苦しんでなんかいないはずなのです。

一生懸命に生きているのに、求めているのと違う方向に進んできてしまっているから苦しいのです。

虐待をしている人にそのことを指摘すると、怒りだします。そしてムキになって自己弁護を始めます。それはその人が、その人なりには一生懸命に生きているからです。

この、喜びと共に幸せな人生を生きるために必要な判断力と、正しい地図と、正確なコンパスは子ども時代に身につけるものです。

自然と関わり、仲間と遊び、手を使い、心を使い、からだを使い、素敵な大人と関わり、芸術的に遊び、作り、活動する過程で、子どもたちはこのようなものを育てていくのです。

でも今、これら全部が子どもの育ちの中から消えかかってしまっています。世の中全体の価値観が「そんなもの必要がない」という方向に進んできてしまったからです。

現代人は「競争に勝つことが出来る能力」を育てることにしか興味がなくなってしまっています。



でも、競争に夢中になっている人は、そんな遠くのことは見ずに、すぐそばにいる競争相手のことばかりを気にしてさらに早く走ろうとするばかりです。





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Last updated  2012.05.13 08:16:25
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