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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.08.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「芸術」について考えることは「感動」について考えることです。「感動」という視点を抜きにした芸術論は単なる技術論、観念論、評論に過ぎません。

それらは芸術を創る立場の人たちの意識とは異なるものです。作家は自らが感動しながら作品を創るものです。

評論家は感動しなくても作品を評論できますが、その作品を創る立場の作家は、感動を感じながらでないと作品を創ることが出来ないのです。

これは子どもが絵を描くときでも同じです。だから子どもたちは「描きたいもの」を「描きたいように」描こうとするのです。

心が動いているからそういうことが出来るのです。

大人になると、子どものように絵を描くことが出来なくなるのは、「素直に感動する心」が失われ、心が動かなくなるからです。だから、技術を求めるのです。

子どもでも、素直に感動する心を失ってしまった子は「自分のための絵」を描くことが出来なくなります。そのような子は、大人が喜ぶような「上手な絵」を描こうとします。でも、それは芸術ではありません。

でも、何人の方も書いて下さっているように、この「心」の問題や「感動」について語ることは非常に困難です。それは一人一人感じ方も違うし、正解もないし、比較も出来ないし、自分で自分の内面と向き合うことによってしか考えることが出来ないことだからです。

また、「自分の心」と向き合うことが出来ない人は、「心」に振り回されるばかりで、「心について」考えることが出来ません。



また、最初から「心」になど関心が無い人もいます。

ですから、「心の問題」について語り合うのは、「目の前のリンゴ」について語り合うのとは違って、誰とでも出来るわけではありません。

ある程度「心」というものを客観的に感じることが出来る人とでないと「心について」語り合うことは出来ないのです。

また、自己肯定感の低い人たちは「自分の考え」は持っていても、「正解のないこと」については語りません。

だから、ひじょうにやっかいなのです。

だからみんな避けて通ります。

そして、考えようとしません。また、考える必要も感じません。現代社会を生きて行くためには、「知能」と様々な「能力」さえ育てれば、「心」を育てなくても生きて行くことは出来るからです。

現代社会は「心育て」が必要のない社会なのです。


心が育っていないと工夫が出来ません。過程を楽しむことが出来ません。心を通わせることが出来る友人を得ることが出来ません。パートナーと支え合うことが出来ません。「幸せな子ども」を育てることも出来ません。生きることに喜びを感じることが出来ません。自由に生きることも出来ません。

でも今、そのようなことを大切にしようとする価値観そのものが失われてきてしまっています。「心」というものに「リアリティー」を感じることが出来なくなってしまったためです。

「心」は「心」で感じるものです。「心」以外のもので「心」を感じることは出来ません。そのため、「心の働き」が萎えてしまうと、「心を感じる働き」も萎えてしまい、「心の大切さ」が分からなくなってしまうのです。

その結果、今では「心の働き」が必要な活動を「ウザイ」とか「カッタルイ」と感じるような感性まで生まれてきています。



でも、「心を感じる心」が育っていないお母さんたちにはそれが出来ません。だから、マニュアルを探します。

でも、だから余計に、「お母さんの心」が「子どもの心」から離れてしまい、問題行動が増え、子育てが苦しくなってしまうのです。

このような問題を解決するのには、子育てや教育や生活の中に「芸術的な活動」を取り入れることが非常に有効なのですが、でも、その意味も大切さも伝わりません。

また、それを単なる方法や技術の問題として理解しようとします。

「顔と顔を見合わせてニコッと笑う」それがもうすでに心の働きであり、芸術の原点なんです。

私の伝えたい「心育て」とか「芸術」とはそのようなものです。



「芸術の本質」はそのような様式化された形の中にではなく、「心の働き」の中にこそあるのです。

だから、有史以来、世界中に「芸術」はあるのです。

「心の数だけ芸術は存在している」とも言うことが出来ます。





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Last updated  2012.08.16 09:41:07
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