>憂鬱質の人は「(未来を)想像する能力」において優れています。

日本人は結構憂鬱質の人が多いのに、社会・国家としては未来を想像することに、恐ろしく怠慢な集団・社会に思います。

たぶん憂鬱質の人を排斥した結果でしょうか、あるいは憂鬱質を抑え込む文明になったからでしょうか。

再見! (2012.08.21 09:24:21)

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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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2012.08.21
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昨日は「考え続けることの大切さ」を書きましたが、でも、そのような習慣のない人にはどうしたらいいのか分からないと思います。

最近の子どもたちもあまり考えません。工作などでも、考える前にすぐ「方法」を聞いてきます。そして「教えてくれないと出来ない」と言います。

でも、自分で考える前に方法を聞いてくるような子は、方法を教えたとしても自分の力で作ることが出来ないのです。

そのような子に、「どうしたらいいのか考えてご覧」と言っても、どうもその「考える」ということそのものが分からないようなのです。

ですから、結局、肝心なところは私が全部手伝ってあげることになってしまいます。

子どもたちも日常的に色々なことを考えています。「どうやったらゲームをクリアできるか」とか、学校の勉強などでも色々と考えているでしょう。

でも、その「考え方」が創造的、探求的ではなく、選択的なのです。

多くの子どもたちにとって「考える」ということが、「選択すること」と同じような意味になってしまっているのです。

それは、お店などに行って「何が欲しいのかよく考えなさい」というような「考え方」です。また、選択問題を解く時のような「考え方」です。



学校のテストだって、比較し、選ぶ能力さえあれば何とかなります。

日本の学校では、「生命についてどう思うか、自由に考えて書きなさい」というような自由記述型の試験問題は出ないのです。

でも、芸術や工作などで必要になる「考える能力」はこの「自由記述型」の問題を解く時に必要になる能力に近いものなのです。

でも、それは今の日本人が非常に苦手な分野です。正解がないからです。

政治家も今までの繰り返しは得意ですが、新しい状況に即した新しい政策を考えることが出来ません。

そして、常に相手が動き出してから、その動きに反応する形でしか動き出しません。事件が起きてからでないと動き出さないのです。それは、事件が起きてからでないと「正解」が分からないからです。

その結果、常に後手に回ることになり、しかもワンパターンの反応しか出来ません。だからすぐに相手に「手の内」を読まれてしまうし、その場しのぎ的な対応しか出来ません。

イジメでも、虐待でも、政治的な問題でも、事件や出来事が起きる前に対処するためには、事件や出来事が起きる前から、いつも考え続けていなければいけないのです。

今、韓国や中国との問題でも色々な人が色々なことを言っていますが、 本当に大切なことは、「このようなことが起きないようにすること」であって、「起きてしまってからどうするか」ではないのです。

もし、戦争でも起きてしまったら、勝っても負けても悲惨なことしか起きないのです。だから、戦争を回避するために、先手先手で動く必要があるのです。そのためには、何も起きていない時にも、いつも考え続けていることが必要なのです。

でも、日本の政治家は「まだ起きていないこと」には無関心です。

そして、そのような政治家ばかりになってしまったのは、「考える能力」を育てようとせず、「正解」ばかりを暗記させる日本の教育制度に問題があります。



では、その「考える能力」はどのように育てたらいいのかということです。

「まだ起きていないことを考える能力」は、「感じる能力」と、「発見する能力」と、「工夫する能力」と、「想像する能力」の四つの能力によって支えられています。

それに対して、選択する時に必要になる「考える能力」は「発見する能力」しか必要としていません。

ですから、この四つの能力をバランスよく必要とするような活動をさせれば、子どもたちは「考える能力」を育てることが出来ます。

でも、現代人の生活では「感じる能力」も、「工夫する能力」も、「想像する能力」も必要とされていません。だから、大人たちが意識してそのような場や活動を子どもたちに与える必要があるのです。


多血質の人は「(新しいことを)発見する能力」において優れています、
胆汁質の人は「(問題解決のために)工夫する能力」において優れています、
憂鬱質の人は「(未来を)想像する能力」において優れています。

(これは「気質」と呼ばれるものです。「気質」に関しては 私の冊子 をお求め頂くか、過去の日記をお読み下さい。)





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Last updated  2012.08.21 07:19:59
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Re:「考える能力を育てるために考えよう」(08/21)  
忠武飛龍  さん

Re[1]:「考える能力を育てるために考えよう」(08/21)  
森の声  さん
忠武飛龍さん
>>憂鬱質の人は「(未来を)想像する能力」において優れています。

>日本人は結構憂鬱質の人が多いのに、社会・国家としては未来を想像することに、恐ろしく怠慢な集団・社会に思います。

>たぶん憂鬱質の人を排斥した結果でしょうか、あるいは憂鬱質を抑え込む文明になったからでしょうか。

憂鬱質でありながら見栄を張って憂鬱質を否定してきたからでしょう。

だから、短所ばかりが目立つ憂鬱質になってしまっているのだと思います。

胆汁質のお母さんに否定されて育った憂鬱質の子どもはそのように育ちます。 (2012.08.21 09:34:08)

Re:「考える能力を育てるために考えよう」  
ひまわり さん
知人が、直接自分の損得に関わる事には素早く考えて対応するのに、それ以外は、自分から相談してきた事でさえ、〈考えるの面倒くさいし、ま、いいや〉と言って、結論さえ手に入れば過程には関心がない態度が私には納得いかなかったのですが、損得=選択なので、彼女は楽にできたんですね…。
旦那さんには色々尽くしてもらっている様子なので、男の人からしたら、サバサバして面倒くさくないから良いのかな?でも、どんな家族関係なのか想像出来ませんけど。
(2012.08.22 15:57:37)

Re[2]:「考える能力を育てるために考えよう」(08/21)  
忠武飛龍  さん
森の声さん

>憂鬱質でありながら見栄を張って憂鬱質を否定してきたからでしょう。

>だから、短所ばかりが目立つ憂鬱質になってしまっているのだと思います。

>胆汁質のお母さんに否定されて育った憂鬱質の子どもはそのように育ちます。
-----

西洋文明は、そのまま「まねる」というのは、ちょうど胆汁質の母親に否定されて育つのと似てます。
西洋文明でできた学校教育を叩き込まれるとはちょうど「胆汁質のお母さんに否定されて育つ」ことに思います。

「まねる」って教育法は、たしか憂鬱質の人のよく行う教育ですが、毒を摂取したようなものですよね・・。

再見! (2012.08.22 17:14:59)

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