ああ
『ということは、子どもにも大人にもなることが出来るのが「大人」ということだよね』

そうですね!!!
たしかにそうです。
ありがとうございます。 (2012.09.16 17:37:23)

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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.09.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、茅ヶ崎の公園で、友人が企画した「アースウォーク」をやりました。「反○○」ではなく、「地球や生命のことを想い出すところから始めようよ」という趣旨の活動で、多くの家族が参加して、鳥になったり、雲になったり、草や木になったり、動物になったりして遊びました。

アース

「鳥」になった人は、「鳥の視点」で「ひと言」言って、みんなが作った輪(地球)の中を飛びます。そのようにして、次々と「ひと言」言って、「輪」の中に入っていきます。

公園の中で仲間だけでやっているのですからアピール性はありません。ですから「変えよう」とする人たちには「意味がないこと」かも知れません。でも、この会に集まった人たちは「変わろうとする人たち」です。

「変えようとすること」も大事なことです。でも、それ以前の問題として「変わろうとする意志」がなければ、結局「勝つか負けるか」だけの戦いになってしまい、本質的な問題は解決しません。

戦いに勝ったとしても「白と黒の位置」が逆転するだけで、パターンは同じだからです。

「アースウォーク」が終わった後、みんなで食事をしていたのですが、その時一人のお母さんが「先生、大人と子どもの違いって何ですか?」と聞いてきました。

その答えに正解はないでしょうし、色々な答えが可能だと思いますが、私は「アースウォーク」とのつながりで、「大人とは、色々な視点で物事を考えることが出来る人」と答えました。

鳥や、雲や、動物や、地球や子どもなどの視点に立って物事を考えることが出来る人、ということです。

子どもにはそれができません。子どもは常に「自分」を中心にした「視点」からでないと、物事を見たり、感じたり、考えたりすることが出来ないのです。



ですから、にんじんが嫌いな子がウサギになると、「にんじんが嫌いなウサギ」になります。

でも、大人は「自分の視点」を捨てて、他者の視点で物事を見ることも出来るのです。その視点がないと、動物を飼うことは出来ません。

ですから、「子どもの視点」で物事を考えることも出来ます。でも、子どもは「大人の視点」で物事を考えることは出来ません。

ただし、大人はみんなそういうことが出来るわけではありません。実際にはそれが出来ない大人の人はいっぱいいます。でも、意識し、自分を変えようとすれば、出来るようにはなります。

でも、子どもは生理的に出来ません。それが可能になるのは、思春期が来て「自我」がしっかりと目覚めてからです。

そして、そのためには昨日まで書いてきた「言葉の学び」が必要なのです。

というようなことを答えていたら、「アースウォーク」を企画した友人が、



と言いました。

まさにその通りです。子どもは「子ども」でしかいることが出来ません。でも、大人は「子ども」にもなれるのです。なぜなら、大人はみんな昔は子どもだったからです。そして、その視点があるから子育ても出来るし、幸せな親子関係も築くことが出来るのです。

そして、昨日の会に集まった人たちはそのような大人ばかりです。

でも、実際には「子ども」を否定し、「子ども」を受け入れない大人もいっぱいいます。そのような人は、子どもにも「大人のような判断と行動」を求めます。



そのような大人は、「子どもであること」を否定されて育ってきたか、「子どもであることの喜び」を充分に味わうことが出来ないまま大人になってしまったのでしょう。

だから「子ども」を肯定することが出来ないのです。でもそれは、「自分という存在の半分」を否定していることと同じです。

そのような大人は「大人としての半分」を失ってしまっている「半人前の大人」ということになります。

そして今、「半人前の大人」ばかりがどんどん増えてきています。そのような大人は相手の立場に立って考えることが出来ないため、助け合ったり、支え合ったり、つながり合うことが出来ません。

それが「離婚の増加」や「虐待の増加」とも関係しているでしょう。



今、世界規模で非常に恐ろしい状態です。





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Last updated  2012.09.16 08:54:07
コメント(12) | コメントを書く


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Re:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
ぐりぐり さん
昨日はたのしかったですね~。こうゆう事をともにできる人がいるのは幸せだな~って感じました。
人に、自分の意見をいうのはできるけど、アピールするのは好きじゃないです。それをしても虚しいから。
それよりも、自分が変わるほうが好きです。
だから、子供に相談されたときも私はこう思うよ、と経験上の話をしています。
昨日、3歳の女の子が「私今、3歳なの」っていったので「今私は○○才よ~、だけど3歳だったときもあるのよ^^」って言ったら「へ~~~」って不思議そうに笑ってました。
大人と子供の違いなんでしょうね、不思議です。
今も小さい頃も私はわたしです、どんな風に探ってかんじてみてもそうです。でも、小さい私は大きくなるにつれて経験をいっぱいして、色んな事を考えて日々、「変化」して今の形になっている。それが違いかもしれません。それが大人の私かな。 (2012.09.16 17:22:50)

Re:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  

Re:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)  
はぐみかん さん
初めてコメントします、1才の男の子の母です。
昨日はどうもありがとうございました。
わたし自身、今まであまり機会がなかった言葉と動きで表現するということを通して、何かスーッと通った感じがしました。
少し前に、わたしの整体の先生のお師匠さんの書いたブログに同じようなことが書いてありました。
『子供と大人の違い

それは「おもてなし」ができるかどうかのみ。
つまり相手の存在を慈しむ事が出来るかのみ。
即ち、愉氣が出来るかどうかのみ。
即ち、相手の息を感じ、
そして、その息に合わせられるかどうか、
それのみ。』
これを読んだ時、はじめは今一つ理解できなかったのですが、今日の篠先生のブログを読んで腑に落ちました。
ついつい自分の目線から子どもに接してしまいがちですが、子どもの目線がどんなものを捉えているのか、そこにはどんな育ちの種が蒔かれているのか、想像しながら、自分も子どもと共に育っていけたらいいな、と思います。
(2012.09.16 21:51:38)

Re[1]:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
森の声  さん
ぐりぐりさん

>昨日、3歳の女の子が「私今、3歳なの」っていったので「今私は○○才よ~、だけど3歳だったときもあるのよ^^」って言ったら「へ~~~」って不思議そうに笑ってました。

そう、子どもにはそれが分からないのです。
それが「子ども」です。
(2012.09.18 08:52:23)

Re[1]:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
森の声  さん
ちょろぴ1998さん
>ああ
>『ということは、子どもにも大人にもなることが出来るのが「大人」ということだよね』

>そうですね!!!
>たしかにそうです。

でも、子どもになることが出来ない大人が多いですよね。
(2012.09.18 08:53:27)

Re[1]:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
森の声  さん
はぐみかんさん

>それは「おもてなし」ができるかどうかのみ。
>つまり相手の存在を慈しむ事が出来るかのみ。
>即ち、愉氣が出来るかどうかのみ。
>即ち、相手の息を感じ、
>そして、その息に合わせられるかどうか、
>それのみ。』

それは「自分」にこだわらないことによって初めて可能になるのですよね。

「自分」を手放さないと「愉氣」は出来ないのですよね。

そしてそれは子どもには出来ないことです。 (2012.09.18 08:55:59)

Re:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
やまんば さん
ひげさんの
それは「自分」にこだわらないことによって初めて可能になるのですよね。

を、賢治の「雨ニモ負ケズ」の「自分のことは勘定に入れず」の部分で理解しました。
「自分のことを勘定に入れていると」世界を正確に理解できないのです。そして最善の方法をとることができない。
でも気づいたのはやっと最近です。
(2012.09.18 11:23:25)

すてきです!  
bbiyori さん
いいですねえ、この写真の感じからだけでも、元気がでます。
また久々に(へへ…)のぞいたら、ああこれこれ、という感じに、ひとり笑みがこぼれました。
(2012.09.18 15:03:18)

Re:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)  
みなみ さん
コメント欄を見てふむふむ、と。
自分にこだわらない、はかえる場所がしっかりしてればできることなんでしょうね。
よくこっしーや篠先生のいう、悪いもよいも見て、位置を知るの意味からつながりました。
わたしは今まで自分を大事にしてこなかった分によるしがみつきを一つ一つ手放し中。まだまだ子どもや大人を自由にいききは修行中だなあ。この二年でずいぶん楽にはなりました、皆さんといられて光栄です (2012.09.18 19:44:44)

Re[1]:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
森の声  さん
やまんばさん
>「自分のことを勘定に入れていると」世界を正確に理解できないのです。そして最善の方法をとることができない。

そうです。

でもそれは「犠牲になる」事ではありませんよね。 (2012.09.19 12:56:37)

Re:すてきです!(09/16)  
森の声  さん
bbiyoriさん
>いいですねえ、この写真の感じからだけでも、元気がでます。
>また久々に(へへ…)のぞいたら、ああこれこれ、という感じに、ひとり笑みがこぼれました。

-----
お久しぶりです。

今でも「冒険クラブ」のMLは届いていますか。

そちらから動画も見ることが出来ますよ。 (2012.09.19 12:57:44)

Re[1]:「大人と子どもの違い」(「大人」の定義)(09/16)  
森の声  さん
みなみさん


>わたしは今まで自分を大事にしてこなかった分によるしがみつきを一つ一つ手放し中。まだまだ子どもや大人を自由にいききは修行中だなあ。この二年でずいぶん楽にはなりました、皆さんといられて光栄です
-----
子どもが育ててくれますよ。 (2012.09.19 12:58:53)

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