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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.10.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今、多くのお母さんたちが幼稚園を小学校の予備校のように考えています。そして、小学校を中学校のための予備校、中学校を高校のための予備校、高校を大学のための予備校のように考えている人もいっぱいいます。

そして、そのように追い立てられて育てられた子どもたちは、大学に入るともう追い立てられることもなくなり、遊びほうけます。

このように育てられた子どもたちは、「自分の成長に必要なこと」を学ぶことが出来ないまま大人になることになります。

そのため「成長する」ということ自体が感覚的に分かりません。「成長の喜び」を体験したことがないからです。

子どもの時に「成長の喜び」を体験した人は苦しみや困難を恐れません。なぜなら苦しみや困難が「成長の喜び」の卵であることを知っているからです。

でも、そうでない人は苦しみや困難から逃げようとします。

でも、世の中には逃げられることと、逃げられないことがあるのです。

結婚して子どもが生まれてしまえば、「子育て」からは逃げられないのです。それでも、ご主人は「子育てはおまえの仕事だ」と言って逃げることも出来ます。でも、母親はそれが出来ません。

それでも「子育て」から逃げようとすると、虐待になってしまいます。


すると、子どもも「幸せ」を感じるので、問題行動を起こしません。

逆に、「子育て」を「苦しいこと」としてちゃんと向き合わない子育てをしていると、子どもは「孤独」を感じ、苦しくなります。また、きちんと成長することも出来ないでしょう。でも、その状態はお母さんと同じ状態なので、そのような子育てをしているお母さんにはその問題点が見えません。

人間は自分と同じ問題を抱えた人の「問題」は見えないのです。たとえば、おしゃべりな人はおしゃべりな人の問題が理解できないのです。

子どもの成長において、1才児には1才児にしか学ぶことが出来ないこと、また、学ばなければならないことがあります。

それは、2才児でも、3才児でも同じです。

そして、幼稚園時代には幼稚園時代にしか学ぶことが出来ないことと、また、学ばなければならないことがあります。

ですから、決して幼稚園を小学校の予備校のように考えてはいけないのです。小学校時代に必要な学びは、小学校に入ってから学ぶべきなのです。

私の基準では、そこの所をしっかりと抑えている幼稚園は「お勧めできる幼稚園」で、「あれも教えます、これも教えます」と小学校の予備校化している幼稚園は、子どもの成長を考えていない「お勧めできない幼稚園」です。

また、幼稚園を選ぶ時の基準としてお母さんからよく質問を受けるのが、園庭の広さと、遊具の有無と、園の規模です。

お母さんたちとしては広い園庭があって、遊具がいっぱいあって、それなりに大勢の園児がいるような幼稚園の方が安心するようです。

いくつか幼稚園を見に行って、子どもに「どの幼稚園に行きたい」と聞けば、子どもは遊具がいっぱいある幼稚園を選ぶでしょう。



幼稚園時代に必要な学びは「仲間との関わり合い」によって学ぶことばかりだからです。過度の遊具はその「仲間との関わり合い」を阻害してしまうのです。

それは「テレビ」が「家族との関わり合い」を阻害してしまうのと同じです。

(遊具は特になくてもOKですが、仲間との遊びを広げるような遊具なら、少しはあってもいいと思います。)

子どもの育ちに必要な「園庭」とは、逆に「仲間との関わり合い」を促し、支えることが出来るような要素を持っている必要があります。決して、遊具の多さでも園庭の広さでもありません。

実は、それは「多様性」なのです。子どもたちは「多様性」の中に物語や空間や自分の居場所を発見して、遊ぶことが出来るのです。



また、園児の数もあまり関係がありません。

子どもは4,5人もいればちゃんと遊ぶことが出来ます。遊びの場で、つながり合って遊ぶことが出来る人数がいれば子どもの成長には十分なのです。

幼稚園時代は、大勢と広く遊ぶより、気心が知れた仲間と深く遊んだ方がいいのです。まだ、ファンタジーの世界の住人なので、そのファンタジーの世界を維持するためには逆にある程度の狭さが必要なのです。

幼い子どもを、ただ広いだけの空間や、あまりに数が多い子どもの中に入れると、不安と孤独を感じてしまいます。

小学校の校庭のような広い空間で、大勢の仲間と遊ぶことを楽しむことが出来るようになるのは9才を過ぎてからです。

今、3人以上では楽しく遊ぶことが出来ない子どもたちが増えているようです。Aちゃんと遊ぶ約束をしている子の所に、Bちゃんから「一緒にあそぼ」と電話が来ても、「Aちゃんと遊ぶ約束をしているから」と言って断ってしまうのです。

そのような子は幼稚園時代に、「みんなで一緒に遊ぶ」という学びをしてこなかったのでしょう。





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Last updated  2012.10.18 04:54:26
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