森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

多様な人生があり、… かめおか ゆみこさん

Comments

やすじ2004 @ Re:「気質とは、自分が気付いていない 体調管理を改めて徹底し、手洗いうがいを…

Profile

森の声

森の声

2017.05.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
私が学んだ野口体操は、一般的な概念としての体操とは似ても似つかないものですが、「からだを緩める体操」として知られています。

最近は高岡英夫という方が考え出した「ゆる体操」というものもありますが、それとは考え方も方法も異なるものです。

「ゆる体操」には方法があります。ですから、学びやすいし伝えやすいです。そのため、指導者の資格制度もあります。

また、「ゆる体操」は効果を実感しやすいので最近は随分と色々なところで学ばれています。病人や老人や障害を持っている人にも有効だと思います。スポーツ選手などでもからだの調整に取り入れている人もいるようです。

それに対して、野口体操には明確な「方法」が存在しません。教え方も決まっていません。
「ゆる体操」が生まれる前から「揺する」という方法を取り入れていましたが、それがメインではありません。(揺するのは操体法でもやります。)

そのため、指導者としての資格もありません。そのせいか、あまり普及もしていません。

では野口体操では何を大切にしているのかということですが、野口体操で大切にしているのは「丁寧に感じること」と「重さやからだに任せること」です。

からだが緩むのはその結果であって、それ自体を目的としているわけではありません。

でも、これは本人の意識の問題ですから、「方法」だけでどうにかなるものではありません。そのため野口さんは意識に働きかけるための「言葉」や「表現」も大切にしていました。


でも、「からだ」を緩めるのが目的ではなく、「からだ」に意識を向けることで「からだ」と「意識」や「感覚」を統合するのが目的だということです。

そこが緩めることを目的とした「ゆる体操」と、「野口体操」の違いでもあります。

またそのため、野口体操は野口体操をしなくても出来ます。
家事をしている時でも、歩いている時でも、仕事をしている時でも、野口体操は出来ます。
極端なことを言えば、からだを動かさなくても出来ます。

生活全般を野口体操に変えることが出来るのです。

野口体操は「体操」という名前は付いていますが、実際には「禅」や「ヨガ」的な要素も入っているのです。だからそういうことも可能なんです。

そして、だから教えることも学ぶことも難しいのです。

でも、私は「ゆる体操」よりも「野口体操」の方が好きです。

また、そのような特徴があるので、野口体操は芸術的な表現をしている人に多く普及しています。野口三千三(みちぞう)が芸大で野口体操を教えていたからだけでなく、野口体操は芸術家との相性がいいのです。

実際私が野口体操を学んだ三上賀代さんは舞踏家です。
私の友人でもあるかめおかゆみこさんも野口体操を学んでいましたが、彼女も演劇などをやってきた芸術家です。


過激な運動が出来ない老人にも合っています。

からだが楽になれば心も楽になるでしょう。結果、笑顔も増えるでしょう。

でも、子どもの心やからだを感じ、子どもと様々な感覚的な共有をし、子どもと楽しく遊ぶためには「野口体操」の方が合っていると思います。

野口体操は心とからだの自由を与えてくれます。
ですから、もっと自由に自分を表現したいと思っている人にも野口体操は合っています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.05.19 09:50:42
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: