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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.07.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(これは以前書いた文章です)

あるお母さんから、以下のようなメールを頂きました。
このように思っているお母さんも多いと思い、その返事を以下に載せました。


上手な人が花を咲かせるように、自分の子どもたちをそのまま育てるために、必要なところだけで手を入れられるような親になりたいのです。これが理想で、そのためにいっぱい本を読んだり、講座に出たり、シュタイナー幼稚園に通ってみたりしましたが、全然理想どおりにいきません。


>上手な人が花を咲かせるように
花と人間は同じではありません。犬や猫とも同じではありません。
人間の子どもは親を見て育ちます。
親に叱られると、叱られた内容は覚えていません。でも、叱り方を学びます。
意識していなくても、一緒に生活しているだけで子どもは親を見て学んでいるのです。
それは子どももあなたと同じ人間だからです。
花や犬や猫はそんなことしません。


などということは不可能なんです。
お母さんの存在自体が、子どもに影響を与えているのですから。

> 私は「自分の子どもにとっていい親になりたい」だけです。
これを目指すなら、これを忘れた方がいいですよ。
例えば、幸せになりたいと願う人はいつまでも幸せになれません。
なぜなら、幸せというものを遠くに設定してしまっているからです。
そういう人は、遠くに目標を設定して、そこに向かって努力するのがエネルギー源になってしまうのです。
そうすると、目標に近ずけば、さらに目標を遠くに設定し直してしまいます。
その繰り返しです。結局、気が付いた時には年寄りになってしまいます。人生は有限なんです。

子育てはもっと短いです。
親子の深い関わりが出来るのが5才頃まで、親の直接的な影響が大きいのが7才まで。
その後は、環境を整え、見守ることしか出来なくなります。


お母さんやお父さんの生き方が思春期を過ぎるまでの子どもに大きな影響を与えます。
つまり、子育ても大切ですが、お母さん自身の人間としての生き方はもっと大切だと言うことです。

子育てにこだわりすぎると、逆に子どもによい影響を与えません。10歳を過ぎた頃から、子どもはそれを束縛だと感じるようになります。

それに、理想のお母さんを目指すと、子どものありのままの姿が見えなくなってしまう恐れがあります。これが一番危険です。

なぜなら、「理想のお母さん」を目指している人は、現在の自分を否定しているわけですから、自分だけでなく、無意識のうちに子どもの現在の姿まで否定してしまうことが多いのです。子どもにも理想を求めてしまうのです。

> 全然理想どおりにいきません。

子どもを信じ、自分を信じ、運命(神様)を信じ、そして任せることです。
理想は今立っているところにしかないのです。

病気をしないから健康なのではありません。
病気をしてもすぐに治るから健康なんです。
悲しいことがないことが幸せなのではありません。
悲しいことがあっても、慰めてくれる仲間がいて、すぐに忘れることができるから幸せなんです。
ケンカをしないから仲がいいのではありません。ケンカをしてもすぐに仲直りが出来るから仲がいいのです。


私は、怒っても、怒鳴っても、時には手をあげても、すぐに抱き合い、笑い合い、こだわりなく話しが出来るなら、それ以上の素敵な親子はないと思っています。
シュタイナー教育も素敵ですが、子育てのためだけにシュタイナーを学んでも、その世界を理解できないうちに、子どもは親から離れていってしまいます。
それに肝心の子どもではなくシュタイナーの方に意識が向いてしまう危険性もあります。
(シュタイナーの考え方は自分理解、自分育てのためにあると理解した方がよいと思います。)

理想を求めすぎると、完璧にこだわってしまいます。
でも、“完璧”は外見的で、もろく、不健康です。

そして、一番の問題は子どもに悪い影響を与えないように意識しすぎるため、自然な心の交流ができなくなってしまうことです。

怒らないように、悪い影響を与えないように意識しすぎると、自分の感情や行動全般に強いブロックがかかってしまいます。
すると、笑いかける、話しかける、抱いてあげる、一緒に遊ぶなどの肯定的、能動的な感情や行動までがブロックされてしまうことがよくあるのです。

すると、子どもにとってお母さんが“怒りをため込んでただ黙っているだけ”の不気味な存在になってしまいます。

「スズメの子はスズメ」
「カエルの子はカエル」
子が親に似て何が悪いのか・・・・


スズメの子を鷹にしようとしても無理ですが、親が鷹になれば子どもも鷹になる可能性はあります。それが出来ないのなら、子どもが鷹になることを期待しても無理です。高望みせず、立派なスズメに育ててあげて下さい。

開き直ってみませんか。そうしたら、もしかしたら・・・・・。





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Last updated  2022.07.27 06:15:30
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