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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.10.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人は「声」と「言葉」に反応する生き物です。

動物も「声」には反応しますが、「言葉」には反応しません。一見、イヌは「言葉」に反応しているように見えますが、実際には「言葉」ではなく「声の調子」に反応しているのです。
だから、言葉を理解しているように見えるイヌでも、言葉を話すことが出来ないのです。

でも、言葉は話せなくても声の調子で何かを訴えることは出来ます。お腹がすいている時の声、怒っているときの声、甘えているときの声は違いますよね。イヌ同士はこの声の調子でコミュニケーションを取っているのです。「声」がそのまま言葉なんです。
ちなみにこれは人間の赤ちゃんでも同じです。
というか、人間も含めた動物たちは、本来、皆「声」でメッセージをやり取りするように出来ているのです。その「声」が複雑化することで「人間としての言葉」が生まれたのです。

この原初的な「声という言葉」は、相手の本能や、からだや、生命感覚そのものにダイレクトに働きかけます。赤ちゃんの柔らかい声を聞いているだけで、こちらも柔らかい気持ちになります。子どもの楽しそうな声を聞いているだけでこちらも楽しくなります。
悲しい声、泣いている声を聞いていると、それだけでこちらも悲しく苦しくなります。
安心に満たされている人の声を聞いていると、こちらも安心してきます。



赤ちゃんや幼い子どもも同じ言葉の世界にいます。ですから、お母さんの怒っている声を聞くだけで子どものからだは固まります。言っている言葉自体は「大丈夫よ」「頑張ったね」などの優しい言葉であっても、声が怒っているのなら、子どもはお母さんが「頭で創り出した言葉」よりも、「からだの本音から出た声」の方に反応してしまうのです。それはまるで嘘発見器のような能力です。
だから子どもには「嘘」が通用しないのです。

でも、からだの声に耳を傾けることを忘れてしまった現代人は、「からだから出た声」よりも「頭で創り出した言葉」の方を重視してしまいます。だから、「文字言葉(からだとのつながりを持たない記号)」だけで用を足そうとするのです。

その「文字言葉」では、楽しくなくても「楽しいです」と書くことが出来ます。でも、「声という言葉」ではそういう事が出来ません。人は自分の声には嘘をつくことが出来ないように出来ているからです。

また、「優しくしなさいって言ってるでしょ!!」と怒鳴る人も多いですが、子どもはこの「優しくしなさいって言ってるでしょ!!」という文字化できる言葉ではなく、その時のお母さんの声からお母さんが本当に言いたいことを感じ取ってしまいます。

それは、自分に対するお母さんの怒りであったり、「面倒くさいことを起こすなって言ってるでしょ」というような内容です。

でも、お母さんの心とからだが落ち着いているのなら、特に優しい言葉かけなどしなくても子どもは落ち着きます。

お母さんが緩んでいるのなら、子どもも緩みます。

「目の前の子どもの状態」は「お母さんの状態」そのものなんです。





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Last updated  2022.10.04 09:24:14
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