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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.10.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
あと、9才前の子どもは自分中心に世界が回っているので、自分が単なる「一員」になってしまう「社会」というものが理解出来ません。

この「自分中心に世界が回っている」ということは、単に「自分勝手だ」という意味ではなく、自分の感覚や、思考や、価値観だけを基準にして自分の周囲の世界を見て、その是非を判断していると言うことです。
それは、「他の人の感覚や考え方も考慮して物事を考える」ということが出来ないと言うことでもあります。
他の人に気を使うことは出来ても、あくまでも、判断基準は「自分」だということです。

それは、ピーマンが好きな人が、「ピーマンは美味しいんだから食べなさい」とピーマンが嫌いな人に押しつけるような状態です。

ちなみに大人になってもそのような状態のままの人もいます。そのような人は自分の趣味や興味や価値観を平気で人に押しつけてきます。

このような時、「食べなさい」ではなく、「食べてみない」という言葉かけが出来る人は自分中心の世界から抜け出せている人です。それは、最終判断は相手に任せることが出来る状態ということです。

大人になってもそういうことが出来ない人もいっぱいいますが、そういう状態から抜け出せるようになるのが9才頃からだということです。

本来、「社会」と呼ばれるものは、自分とは異なった考え方や、価値観や、生き方も大切にされることで成り立っています。だからみんなが幸せに生きるためには「みんなが守るべきルール」が必要になるのです。みんなが、自分の好き嫌いだけで生きていたら社会は崩壊してしまうからです。

でも、子どもたちは基本的に自分の好き嫌いだけで生きています。気が合う仲間だけでグループを作ったり、遊んだりします。気が合う仲間だけで出来たグループにはルールは必要ありません。「みんなで決めた約束」は守りますが、誰が決めたか分からない規則は無視します。(叱られれば守りますが、自分自身の判断としては守らないと言うことです。)



「社会」には色々な価値観、色々な考え方、色々な感覚の人がいます。ですからそういう人達が一緒に生活し、活動し、仕事をするためにはルールが必要になります。

「お金」もそのルールの一つです。ですから「社会」というものがちゃんと理解出来ない状態の子には「お金」というものの意味も価値もよく分かりません。
そのため、自由になるお金があればばんばん使ってしまいます。ゲームに課金もしてしまいます。

また、「時間」も社会が決めたルールの一つです。ですから「社会」というものがちゃんと理解出来ない状態の子には時間の意味も価値も理解出来ません。そのため、「時間を大切にする」ということが理解出来ません。

お母さん達はよく、「早くしなさい」、「ちゃんとしなさい」などと言いますが、これも社会的な価値観や活動とつながっている言葉なので、「社会」というものが理解出来ない状態の子にはお母さんが自分に何を求めているのがよく分かりません。

お母さんは子どもに簡単に約束をさせますが、この「約束」の意味も分かりません。「約束よ、分かった?」と言えば、子どもは「分かった」と言います。

でも、「分かった」と言ったからといって、分かったわけではありません。「分かる」という言葉の意味自体が分かっていないからです。
皆さんは、「分かるってどういうこと?」と聞かれたら答えられますか。

こういう諸々のことが分かるようになるのが「9才頃」だということです。
9才頃になると部分と全体、自分と社会を分けて考えることが出来るようになるのです。





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Last updated  2022.10.23 08:01:03
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