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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.01.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は悲観的なことばかりを書いてしまいましたが、救いがないわけではありません。

でもそのためには、人間が「頭」でも、「心」でもなく、「からだ」という視点を取り戻す必要があるのです。


だから、「からだの中の声」に素直な状態の幼い子どもたちは誰からも教わらないのに「人間として一番大切なこと」をちゃんと知っているのです。


また大人でも、病気になったり年を取ったりしてからだが思うように動かなくなると、「からだ」に意識を向けることが多くなり「本当に大切なこと」を想い出すのです。(気付かないままの人も多いですけど・・・)

実は、「頭の問題(価値観や思想的な問題)」や「心の問題(感覚、感情の問題)」の背景にも「からだの問題」が隠れているのです。

昨日書いたような科学の暴走が起きてしまうのも、人々が「からだの声」に耳を傾けることを忘れてしまったからです。子どものことを理解出来ない大人が増えたのも、人々が、「頭の声」や「心の声」にばかり振り回され、「からだの声」に耳を傾けなくなったからです。

でもそのことがなかなか理解されません。人間という存在を「つながり」(システム)として見ようとしていないからです。

人は腰が痛いと腰を治療しようとします。すると一時的には良くなります。でも、実際には腰が痛くなる原因が腰ではなく、別の所にあることも多いのです。
内臓の状態や、姿勢の状態や、からだの使い方の状態が「腰痛」という形で現れる子ともあるのです。
脚の具合が悪くなることで頭痛が起きることもあります。


これは、「からだ」の問題だけではありません。不登校やイジメなどといった「大人にとっては困った問題」を起こすことが多い子が増えて来ましたが、もしかしたら「問題を起こす子の増加」は「問題を起こさない良い子達」の心とからだの歪みが原因かも知れません。

「システムとして働いているもの」において何かトラブルが起きるような時には、まず「現象が現れやすい弱いところ」にトラブルが表れるのです。
でも人は、本質的な原因を探ることなく、現象が現れたところにしか目を向けません。そして、対症療法だけで何とかしようとします。だから、全体の状態はドンドン悪化していくのです。

確かに対症療法でも、一時的には見かけ上の問題は解消されるのですが、しばらくするとまたぶり返します。本質的な問題が解決していないからです。そして、ぶり返す度に悪化していきます。

でも多くの人が、さらに薬を飲むことで症状を抑えようとします。問題児であれば、更に強く叱ったりすることで問題を回避しようとします。
でも、同じことが何回も繰り返されます。そして、本質的な問題がドンドン悪化していきます。

一時的に子どもの問題行動を消すだけなら、強く叱って恐怖心を与えたり、ぶったりして痛みを与えれば可能かも知れません。でも、それを引き替えに子どもから笑顔が消えます。
そして、子どもの笑顔が消えるような方法では本質的な問題は解決出来ないため、心の中の歪みはさらに強くなります。
そして、抑えきれなくなると破滅的な暴走を始めます。
社会全体がこのことに気付くためには、もっと強い痛みが必要なのかも知れません。

でも、その過程で悲しいこと、苦しいことも増えていくでしょう。そうなる前に「からだの大切さ」に気付き「からだの声に耳を傾ける」ことに気付いて欲しいと思っています。






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Last updated  2023.01.07 08:51:16
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