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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.01.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
大分以前から、今時の子どもたちやお母さん達の状態に何らかの違和感を感じていました。


これは感覚的なものなので分かる人には分かるかも知れませんが、分からない人には説明出来ません。そして、心とからだがザワザワしている人は、他の人の心とからだがザワザワしていてもそれを感じることが出来ません。

落ち着きがない人は、落ち着きがない人を見ても「落ち着きがないな」とは感じませんよね。それと同じです。

その1つの特徴としては待つことが苦手です。
待つことが苦手なので、1つのことに集中するのも苦手です。じっくり考えるのも、工夫したり、イメージしたりするのも苦手です。そして、感覚の状態が不安定なので、小さな刺激にもすぐに振り回されてしまいます。
体力も、気力も弱く、ちょっと失敗しただけですぐに投げ出します。そして、努力もしないくせに、うまく行かないとすぐに放り出します。そして、人の言葉に傷つきやすいです。

競争相手がいれば少しは頑張るのですが、競争相手が居ない状態では頑張りません。自分の目標を自分で見つけることが出来ないからです。
また、競争していても負けそうになるとすぐに放り出します。負けて傷つきたくないからです。


お母さん達も、子どもがジーッとしていないだけで気になってしまいます。子どもの泣き声に耐えられないので、「どうして泣いているんだろう」と考えることなく、とにかく泣き止ませようとします。子どもの声、動き、行動が気になって仕方がありません。だからスマホに逃避します。
また、小さな事ばかりが気になってしまい、子どもの全体の状態には意識を向けません。お母さんの言うことに素直に従っていれば、子どもの笑顔が消えていても気になりません。
子どもに合わせることを楽しむことも出来ません。

そういう人は「子どもと一緒に居る時間」を拷問のように感じ、「子育て」を「地獄」だと感じてしまうのでしょう。そして、自分を守るために出来るだけ早い時期から子どもを保育園に預けようとするのでしょう。
「子どもと一緒に居ると辛いから、出来るだけ早く子どもを預けたい、それが子どもと自分のためだ」と言う人もいます。

国もまたそういうお母さん達の声を受けて、保育園を拡充し、子どもを預けやすくしようとしています。

この問題はいくら「子育ての正義」を説いても変わりません。「ママがいい」と言われても、そのような子どもの声を「ウザイ」と感じてしまうような人が変わるわけがないのです。
言葉が届くためには、相手の中に言葉を受け取るための受け皿が必要になるのです。この場合は、その受け皿を作っているのが「からだの育ち」なんです。

このような子どもの成長や子育てを巡る問題の背景には、現代人の「からだの問題」があるのです。だからいくら丁寧に子どもの心や成長のことについて理屈で説明しても解決出来ないのです。
上に書いたような状態は一見「心の問題」のように思えますが、実は「からだの問題」なんです。

特に、「歩かなくなったことから来る心とからだの萎え」の問題は大きいです。


歩かなくなることで足腰の筋肉や、「からだのつながりを支える筋肉」や、心肺機能が育たなくなっています。それが姿勢の悪さ、呼吸の浅さにもつながっています。今、風船を膨らませることが出来ない人がいっぱいいます。子どもでも大人でもです。

さらには、そのような筋肉や、心肺機能の低下が、意思の力を弱め、思考を浅くし、刺激に対する過敏さと、感覚の不安定化をもたらしています。

また家から出るのが億劫になることで、新しいものと出会ったり、自然と触れ合う時間も少なくなります。その結果、意識が閉ざされていきます。

昔は、これは老人の問題に過ぎませんでした。子どもや若い大人には無関係な問題だったのです。でも、生活の中から「歩く事を楽しむ」という習慣が失われてしまった現代社会では、子どもたちも同じような状態になってしまっているのです。現代社会では、老人の年齢になる前から老人化が始まってしまうのです。
「老化は脚から」という言葉の通りです。

多くの子どもたちが、少年、青年、壮年を経過せずに、いきなり老人化し始めているのです。
若いお母さんやお父さんの体力や感覚も老人化し始めています。


「来て嬉しい、帰って嬉しい」という言葉は、そんな老人の心の状態を表した、なかなかの名言だと思います。

でも、お母さんの心やからだも老人と同じような状態になってしまっていたとしたらどうなるでしょうか。
孫と違って我が子は帰りません。いつまでもつきまとってきます。一日中、毎日。

お母さんの心とからだが老人化してしまっていると、いくら子どもが大好きでも、体力も気力もないのですぐに疲れてしまいます。
それでも子どもはまとわりついてきます。すると、イライラが溜まります。何とかして自分を守ろうともするでしょう。大人しく子どもが言うことを聞いてくれたなら・・・とも思うでしょう。

その結果、つい、自分を守るために子どもを叱ったり叩いたりしてしまうこともあるでしょう。でも、子どもが嫌いなわけではないので冷静になってから後悔します。自己否定もします。苦しみます。


<明日に続きます>





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Last updated  2023.01.11 10:26:48
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