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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.08.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昔の子にとって学校は「仲間づくりの場」でもありました。
授業は退屈でも、休み時間にはみんな生き生きとしていました。私も、もう60年以上も前のことなのに休み時間に仲間と群れて遊んでいたことを思い出します。

その遊びは、学校から帰っても続きました。その子の家まで遊びに行ったり、外で待ち合せたりして夕方になるまで遊びました。

幼いころは「わらべ歌」や様々な「伝承遊び」でも遊びましたが、3年生ごろからは大人に隠れて色々と、あれこれやって遊びました。
花火をほぐして火薬遊びをしたり、線路にくぎを置いてつぶしてそれでナイフを作ったり、「落ちたら即病院行き」というようなところを渡って遊んだりもしました。
ザリガニ釣り、カエル釣り、蛇の解剖などもしました。

今だったら即「停止命令」が出てしまうでしょう。

でも、そういう「遊び」を共有することで、同時に仲間づくりも出来ていたのです。また、仲間と目的を共有して遊ぶことで、仲間とのつながり方も学びました。

子どもの育ちには他の人とのつながりや関わり合いが絶対的に必要なんです。それが人間が「人間」であり続けるために必要な条件なんです。そうでないと人間は「言葉」も学べないのですから。

マトリックスのように「脳にダイレクトに情報を書き込めばいい」と言う人もいるかも知れませんが、でも、「脳」と「からだ」がつながっていなければ、脳内の情報は現実世界では無力なんです。

でも、「遊び」が必要だからといっても、それだけの理由でつながって遊べるわけではありません。
人と人がつながるためには、「つながりを支えるもの」が必要だからです。人と人がつながりあうためには「何か」を共有する必要があるのです。

それは例えば「言葉」です。人は「言葉」を共有することでコミュニケーションが可能になります。また、「言葉」を共有することで教育も可能になります。

宗教を共有することでつながっている人たちもいます。伝承された歌や踊りを共有することでつながっている人たちもいます。スポーツや手仕事などの趣味でつながっている人たちもいます。

そして、子どもの場合はそれが「遊び」なんです。子どもは「遊び」を共有することでつながり合い、つながることで、色々なことを学んだり、自分の能力を育てたりしているのです。

勉強を学ぶために必要な基礎の力も、仲間とのつながりの中で遊びながら育てているのです。
みんなと協力し合いながら遊ぶことが出来る子は知的な能力も高いのです。

でも、30年代、40年代の高度経済成長と共に、子どもを「お客さん」として扱う「新しい遊び」が次々と生まれました。テレビやディズニーランドはその筆頭です。
そして、仲間がいなくても一人で楽しく遊ぶことが出来るような遊びが次々と作られ、売られ始めました。

それと同時に、「子どもと子どもをつないでいた遊び」も消えました。

群れが消えることで何十年、何百年と群れの中で伝承されてきた遊びも消えました。

だから、子どもの群れを再生するためには、まず、子どもと子どもをつなぐための「遊び」を再発見する必要があるのです。「遊び」を再発見しようとすることなく、ただ子どもだけを集めて「さあ遊べ」と言っても、子どもはつながれないし、遊べないのです。

そしてこれは、子どもから「遊び」を奪った大人の責任でもあるのです。
今のお母さんたちは、そのつながりが消えかかった最後のしっぽの頃に育っているので、自分はそんなに遊んでいなくても、なんとなくは群れ遊びの感覚が分かるのです。(分からない人も増えてきていますが・・・・。)



もちろん、日本中の子どもの遊びが変わるわけではありませんが、少しでも「群れて遊ぶ楽しさ」を体験した子が増えれば、未来に種をつなげることは出来るのです。





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Last updated  2023.08.12 07:00:12
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