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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.08.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
全ての事象は相互作用によって起きています。
それはつまり、この世の中は相手との関係性によって動き変化しているので、自分の要求を一方的に相手に押し付けても、思い通りの結果にはならないということでもあります。

擬人化した言い方をすれば、「いくら強く働きかけても、相手の同意がなければ何も出来ないし、何も起きない」ということでもあります。握手しようとして手を出しても、相手が手を出さなければ握手は成り立たないのです。
これは、相手が人間でなくても同じです。

水を掴もうとしても掴めません。でも、氷なら掴めます。
だから、対話を通して相手の状態を知り、その相手の状態に合わせる必要があるのです。

ちなみに、「対話」というと「言葉での対話」しか思いつかない人も多いですが、言葉を話すことが出来ない相手とも対話することは出来ますからね。産まれたばかりの赤ちゃんとだって対話できるのです。もっと言えば、石や木とでも対話が出来るのです。

卵をお椀の縁に当てて割るような場合も、「卵を割る」という行為に関係しているお椀と、卵と、自分の手の状態をよく知り、その三者がちゃんと対話しないことには卵は上手に割れないのです。
割れたとしてもグチャグチャになってしまう可能性が高いです。

いくら自分の腕の使い方だけを学んでも、腕の使い方をマニュアル化しても、自分の行為に関係してくる相手のことをちゃんと理解し、相手の状態に合わせなければ想定外の結果にしかならないのです。


不器用な人は「自分の手との対話」が苦手なんです。
でも人はそのことに気づきません。そしてうまく行かないと相手のせいにします。


子どもの状態を無視してお母さんの要求を一方的に押し付けても、子どもが動けるわけがないのに、お母さんたちは「無理な要求をしている自分」ではなく「無理な要求に応えない子ども」に責任を転嫁しているのです。


皆さんは利き手でない方の手でも、利き手と同じように字を書くことが出来ますか。多分出来ませんよね。自分の手なのに自分の思い通りにはならないのです。ましてや子どもは自分とは違う意識、感覚、思考、意志、知識を持った「自分とは別の人間」です。

そういう相手を思い通りに動かそうとしても無理に決まっているのです。それが出来る相手は自分の意思を持っていないロボットだけです。
皆さんは自分の子どもをロボット化したいのですか。

子どもをよく観察もせず、子どもと対話もせず、子どもの言葉にも耳を傾けず、一方的に自分の想い通りに子どもを動かし、成長させようとしている人はそんな「当たり前のこと」が分かっていないのです。

そういうやり方で子育てをしていても、子どもは自分の成長本能に従ってそれなりには育ちますが、自分らしさや、自分の才能や、周囲との人との人間関係を作る能力も育てることが出来なくなってしまう可能性が高いです。

ただ、問題は「他者との対話」が苦手な人は、「自分との対話」も苦手だということです。だから、自分が抱える問題点を認識できないのです。

そういう状態の人は、「自分の感覚との対話」をレッスンすれば、「自分との対話能力」も高まるのですが、そもそもその必要性を感じないので、そういうレッスンは受けません。

発達障害の子もこの対話能力に問題を抱えています。だから、様々な遊びを通して「自分の感覚との対話」を促せば状態は落ち着いていくと思います。

でも、昔はそのような遊びもいっぱいありましたが、今では「子どもの感覚の育ちを支えるような遊び」の多くは消えてしまいました。それが子どもたちの対話能力の低下ともつながっているのです。私は、それも発達障害の子の増加と関係しているような気がします。






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Last updated  2023.08.16 06:54:42
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