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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.09.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
他者の痛みを感じることが出来ない子に「いじめをやめよう」とか「差別をやめよう」などと言っても無意味です。

自然の美しさや、素晴らしさを感じたことがない子に「自然を大切にしよう」などと言っても無意味です。

人に優しくされたことがない子に「他の人に優しくしよう」などと求めても無駄です。

食べ物を作り育てる大変さを知らない子に、「食べ物を大切にしよう」と言っても、その言葉の意味を理解できません。

いつも一人でいて、指示や命令ばかり与えられ、一人の人間として話しかけられたことも、問いかけられたことも、他の人に話を聞いてもらったこともない子に「ちゃんと話を聞きなさい」と言っても無理です。

いつもお母さんに罵られている子に、「悪口を言ったらだめだよ」と言っても無意味です。

またそういう育てられ方をしている子に、「差別はダメだよ」と教えても、その言葉の意味を理解することが出来ません。

仲間や大人と、楽しくつながる体験がないまま育っている子に、道徳心について説明しても無意味です。

日常的に、お母さんから自分の気持ちを無視されている子は、他の子の気持ちも無視します。



勉強に追い立てられている子は、自分の意志で勉強するようにはなりません。いつも、逃げ道を探します。

「良い子」を求められている子は、お母さんの前でだけ「良い子」になります。
お母さんが「良いお母さん」を演じていると、お母さんを真似して、子どもも「良い子」を演じるようになります。ただし、お母さんの前でだけですけど。

競争に追い立てられている子は、人を差別するようになります。

いつも一人で遊んでいる子は、物事を他の人との関係性の中で見ることが出来なくなり、自己中になります。
でも、自分ではそのことに気づきません。

そういう人は、「相手の立場に立った優しさ」というものが理解できないため、「あんたのためなんだから」と「自分の気持ち」を相手に押しようとします。そしてそれが「優しさ」だと思っています。

「つながり」から切り離された状態で育てられ、「つながり」の中で多様な体験とともに言葉を学ぶことが出来なかった子は、心の世界を育てることが出来ません。
考える力も、感じる力も育ちません。当然「つながる力」も育ちません。

子どもの状態を非難、否定し、怒ってばかりいるお母さんは多いですが、子どものその状態にもちゃんと意味と理由と原因があるのです。

多くの子が、ただ子どもらしく、自分らしく行動しているだけなのに、それを非難、否定され、無理やり大人好みに矯正されています。でも、そういう子は自分でも自分を否定するようになります。


それなのに、大人は子どもを非難否定し、子どもに責任転嫁をしています。そしてそれを矯正しようとしています。
でも子どもは、大人がやっていることを疑うことが出来ません。

本能的に、子どもは大人を信じているからです。子どもには大人を疑う能力がないのです。まただから、大人から学ぶことが出来るのです。

結果には必ず原因があります。
その原因について考えずに、結果だけを無理やり直そうとしても無理なんです。



大人があれこれ指示や命令を出して子どもの行動や成長をコントロールしようとすると、お母さんが「子どもの人生」の主人公になってしまい、子どもはお母さんの願いをかなえるための脇役になってしまうのです。







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Last updated  2023.09.07 08:16:21
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