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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.10.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
幼い子ども達は、描くことも、歌うことも、踊ることも、何かを作ることも、お話を作ることも大好きです。
「遊び」もいつも創りだしています。

大人は「遊びの方法」を知りたがりますが、子どもは誰からも教えてもらわなくても、自由に遊びます。

絵を描く時も、大人は「描き方が分かんない」とか「上手に描けない」などと言いますが、2,3才までの子どもで、そんなことを言っている子どもとは会ったことがありません。
どんな下手な歌を歌い、下手な踊りを踊っても、恥ずかしがる子もいません。

この時期の子ども達は、心が目覚め始めたばかりなので、芸術的な活動がしたくてたまらないからです。それが本能的な「心の欲求」なんです。

心が育つための栄養素として「芸術的な活動」が必要になるのです。
そして、それが想像力や創造力や人間性の育ちに大きな影響を与えているのです。


でも、4,5頃から大人のようなことを言い出す子が現れます。

つまり、上手下手を気にする子が現れるのです。そして、「ぼく下手だから・・・」と言って、描かなくなったり、歌わなくなったり、踊らなくなったりします。
失敗を恐れる子も出始めます。

周囲の大人によって、「子どもらしさ」を肯定されながら育っている子はまだまだそんなことは言い出さないのですが、常に大人によって評価されながら育っている子は、そういう意識が目覚め始めてしまい、自分を表現しなくなるのです。

大人はそのつもりがなくても、子どもが描いたり、創ったりしているときに、その「行為」ではなく「結果」を評価していると子どもも結果を気にするようになるのです。



実際にはそう言わなくても、憂鬱質の子は「大人の無意識」まで感じ取る能力があるのです。

そんな時は、お母さん自身が上手下手にこだわらず、創ったり描いたりすることを楽しんでいる姿を見せて上げればいいのですが、多分それは無理でしょう。
ですから、自由に描かせようなどと思うことは諦めて、「そのままの子ども」、「そのままの状態」を肯定して下さい。

「結果にこだわる描き方」があってもいいのです。でもそれが絶対ではないということです。ただそれだけのことです。


子どもはハサミで何かを切ったり、セロテープをペタペタ付けたりするのが大好きです。それなのに、大人は「何を作るの?」とか「何を作ったの?」などと結果ばかりを気にします。
そして、結果がはっきりとしていないと「無駄なことはしないで」といいます。

大人の価値観的には「ただ切るだけ」、「ただ貼るだけ」ということが理解出来ないからです。

「色水遊び」をするときも、2,3才頃の子ども達は、ただ色を混ぜるだけで、特別「きれいな色」を作ろうとはしません。なぜなら、子どもにとっての興味は、「きれいな色」ではなく、「色が変わること」の方だからです。

子どもは「変化」そのものを楽しんでいるので、「結果」のために活動しているのではないのです。そこが大人とは違うのです。
「絵を描く行為」を楽しんでいるのであって、「絵」を描いているのではないのです。
「創る行為」を楽しんでいるのであって、「何か」を創っているのではないのです。

「字」を書くのも同じです。

そこの所を誤解してしまうと、困ったことになってしまいます。

幼い子どもの活動は「楽しむためのもの」であって、「作品を作るためのもの」ではないのです。だからこそ芸術的に展開するのです。

子どもが「結果」を意識するようになるのは4,5才頃からです。「社会的な意識」が目覚め始めると、子どもは「結果」を気にするようになるのです。

その時、周囲の大人が「結果」よりも「楽しむこと」を大切にしているなら、子どもも「自分を自由に表現し、その喜びを体験することが出来るのですが、大人が「結果」ばかりを求めていると、子どもは大人の期待に応えようとするばかりで、自分を表現しなくなるのです。

でも、そんな子ども達でも自由に自分を表現したいのです。それが心の成長に伴う「心の欲求」だからです。



その落差を見ていると、子どもがいかにいつも「子どもらしさ」や「自分らしさ」を抑えて生きているのかがよく分かります。

遊びでも同じです。仲間と一生にからだを動かして遊んでいるとき、自然の中で遊んでいるときの笑顔は、部屋の中で遊んでいるときには見ることが出来ない笑顔です。


でも、そのことに気付いている大人は非常に少ないです。

***********************
最後に、ワークの告知です。
会場はいずれも茅ヶ崎です。

11月26日(日) 10:00~15:00 「劇遊び」
  3000円/日

劇の内容は未定ですが、宮沢賢治の童話で遊ぶと思います。
ただしこの日は、私に劇遊びを教えてくれた、賢治研究家で、元小学校の先生だった泉山先生と一緒にやります。
先生の体調が悪いときには私が一人でやります。

12月10日(日) 10:00~15:00 「自分を知るワークショップ」
   4000円/日

一番身近でありながら、身近すぎてよく分かっていない「自分」について知るためのワークショップです。

いずれのワークもお問い合わせ、お申し込みは以下までお願いします。
<篠>





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Last updated  2023.10.27 06:16:40
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