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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.12.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもを愛せない、子どもを信じることが出来ないと告白してくださる方はいっぱいいます。昔にもそのような人はいたのでしょうが、今の日本ではそのようなお母さん、お父さんがどんどん増えているような気がします。それがまた幼児虐待の急増ともつながっているのでしょう。

でも、それが社会全体での傾向ならその原因は個人的なところにではなく、社会的なところにあると考えるのが正しい理解なのではないかと思います。その理解がないと個人を攻撃するだけで終わってしまいます。そして、状態はますます悪くなっていくでしょう。

では、その社会的な原因とはどのようなものなのかということです。実はそれは非常に簡単なことなのです。

それは現代人の生活の中から「からだで学ぶ」という生活スタイルが消えてしまったからなのです。現代人はからだで学ばないで知識で学びます。学ぶということはそういうことだと思いこんでいます。でも、人類の歴史を振り返ってみれば分かるように「学ぶ」ということは本来「からだで学ぶ」ということなのです。

知識で学んでいたのは生活とは無関係な仕事をしていた一部の学者に過ぎません。つまり、現代人はみな役にも立たない学者の勉強をやらされているのです。

どのようにして「からだで学ぶ」ことが子どもを愛すること、子育てとつながってくるのかということですが、皆さんの周りにいる人を思い起こしてみてください。その中には子育てを楽しんでいる人も何人かはいるはずです。そういう人達に共通することはありませんか。

私が観察している範囲では
・からだを使うこと、動かすことを億劫に感じない
・人と関わることを楽しんでいる

・好奇心が旺盛
・作ったり、行動することが好き
・他人の評価を気にしない
・理屈で判断しない
・“何を知っているか”ではなく、“何が出来るのか”ということを大切にしている
・すぐに結論を出さないで試行錯誤を楽しむことが出来る。

まだまだあると思いますが、みなさんの周りの人はいかがでしょうか。

実はこれらの全ての要素は、からだで学ぶ過程で身につけるものばかりなのです。そして、知識だけで学ぶ勉強では全てこの逆になります。

ですから、子どもの時にからだで学ぶ体験をいっぱいしてきた人は親になっても子育てを楽しむことが出来ます。ただし、そのような体験は学校の外でないと体験することが出来ません。学校の価値観に縛られていたのではからだで学ぶことを楽しめないのです。

ちなみに、子どもの成長を支えることが出来るような素敵な子育てをしている人は、ただ素直に、子どもとの生活を楽しんでいるだけなんです。
育児書や子育て書に書いてある正解に合わせて「上手な子育て」を目指しているわけではないのです。



でも、子育てを楽しめない人は頭で考えた「上手な子育て」を目指してしまうのです。
子どもとの関わりを楽しむことなく、結果を真似ようとしてしまうのです。また、子どもにも“よい子”を真似させようとします。だから、子どもが育たなくなって困った問題が出てきてしまうのです。

そして、子育てを楽しむためには「からだを使った生活」が必要になるのです。
乗り物を使わないでも行けるところは歩いて行く。そうすれば、一緒に歩くことを楽しむ事が出来ます。

お料理も、レトルトなどに依存せず、子どもと一緒に作るようにすれば「子どもと一緒」を楽しむことも出来ます。またその過程で、子どもは多くのことを学ぶことが出来ます。



子育てと生活や家事を分けようとするから、子育てが忙しく、苦しくなってしまうのです。また、子どもの育ちが遅れてしまうのです。
子どもがすくすくと育つのは、からだでの活動を通して「一緒」を楽しんだ結果に過ぎないのです。
子ども達の群れ遊びも、「一緒」だから楽しいのです。

「一緒」を大切にせず、「賢い子」や「よい子」を育てることを子育ての目標にしてしまうと、残念なことに、その逆の状態になってしまうことが多いのです。
でも、幼い頃に「一緒」の体験がないまま育っている現代人は、その「一緒」が苦手なようです。

子ども達も、生活の場で「一緒」の体験が少ない子は、群れて遊ぶことが苦手です。「一緒」を楽しめないからです。





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Last updated  2023.12.10 08:02:10
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