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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.12.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
世の中には「迷子になりやすい人」と「迷子になりにくい人」がいます。

「全体の中での自分の位置」を確認するための地図や方位磁石を持たず、目先の興味や、その時の気分で行動している人は迷子になりやすいです。

でも、地図や方位磁石を持っていて、常に「全体の中での自分の位置」を確認しながら行動している人は迷子になりにくいです。

地図や方位磁石といったものではなくても、遠くの山や、太陽や、星の位置などといった「普遍的なもの」に意識を向けることが出来る人は迷子になりにくいです。
実際、昔の船乗りや旅人はそのようなものを頼りに迷子にならないようにしていたのですから。

そういうものに意識を向けていない人は迷子になりやすいのですが、でも、そのような人は迷子になっていてもは自分が迷子になっていることに気付きません。気付くためのきっかけを持っていないからです。
そのことに気づくのは、どうしようも出来なくなってからです。

興味に任せて色々歩いて夕方になり、「さて、そろそろ帰ろうか」と思ったときに、「あれ、ここはどこ?」「どうやって帰ったらいいの?」ということに気付きパニックになるのです。子どもはそうやって迷子になります。

これは大人でも同じです。


赤い自動車が停まっている所を曲がって、美味しそうなパン屋さんの前を通って、面白そうな商店街を通って、ということは覚えているのですが、同じ道でも前に進んでいるときと、帰るときとでは違って見えるものです。そういう体験ありますでしょ。

行きと帰りとでは光の加減が違います。行くときには見えていたものでも、帰りには見えなくなっているものもいっぱいあります。見ている方角が違えば違う景色が見えてしまうからです。
また、夕方になると閉まってしまうお店も出てきます。人の流れも変わります。町の雰囲気も変わります。
だから、自分が来た道を想い出せなくなってしまうのです。

そして、現代人はもうすでに立派な「迷子」になってしまっています。でもまだそのことに気づいていません。
どうしてそういうことが言えるのかというと、「子ども」や「自然」といった太古の昔から変化せず、人々が普通に共存して暮らしてきたものに対してすら違和感や嫌悪感を感じる人が増えてきたからです。

「道」を伝えてくれていた様々な伝承や、人と人のつながりも消えました。

現代人は「変化するもの」ばかりに興味を持っています。「変化しないもの」には興味がありません。そしてさらに変化を求めて色々な活動をしています。ゲームは変化することで子どもの興味を引きつけています。

「変化することは進歩すること」だと思い込んでいます。そうして、「どっちに進んだらいいのか」ということは考えずに、ただ前に進むことだけに夢中になっています。

そうやって、社会もどんどん変わってきました。価値観も、生き方も、感覚も、考え方もどんどん変わってきました。

でもその結果、人々は「普遍的なものを感じる感性」を失い、迷子になりました。





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Last updated  2023.12.23 07:56:13
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