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森の声

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2024.03.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人間はあらゆる動物の中で唯一、「考えること」を楽しむことが出来る動物です。

単純に考えるだけの動物なら、犬や猿など他にもいます。でも、彼らは考えることを楽しんでいるわけではありません。必要に迫られて考えているだけです。

人間の中にも「考えることを楽しむことが出来る人間」と、「必要に迫られてしか考えない人間」がいます。前者のタイプの人は、自らの力で「問題」や「課題」を発見することが出来きます。ですから、自分で自分を教育することが出来ます。

でも、後者のタイプの人は、与えられた問題を解くことしか出来ません。ですから、誰かに使われる「道具」としてしか生きていくことが出来ません。

考えることを楽しむことが出来る人は道を歩いていても、新聞を読んでいても、いつでも何かを発見しています。なぜならそのような人にとって「考えること」は「発見すること」だからです。「考えることを楽しむこと」と「発見を楽しむこと」とは同じなんです。

それは子どもを見ているとよく分かります。お母さんに「なぜ?」「どうして?」といつも聞いてくるような子はいつも何かを発見しているのです。逆に、何も発見できない子は「なぜ?」「どうして?」などと聞きはしないものです。そして、そういう子が増えてきています。

「どうして雲は動いているの」「どうしてリンゴは落ちてくるの」「どうしてお日様は沈んじゃうの」「どうして雪は白いの」と聞いてくる子は「雲が動いていること」「リンゴが落ちてくること」「お日様が沈むこと」「雪が白いこと」を発見したのです。それでその理由を知りたくなったのです。

そんなこと聞いてこない子も、そういうことは知っているでしょう。でも、「知っていること」と「発見すること」は全く違うことです。知っているだけの子はただ「現象」を知っているだけです。でも、発見する子はその現象の背景に何かの働きを感じることができます。だから「どうして?」「なんで?」と聞きたくなるのです。その背景を感じる働きが「Sense of Wonder」と呼ばれる感覚です。

そして、その「背景」をたどることがそのまま「考える」ということになります。子どもの場合、それは「物語」という形になります。



子どもがそのようなことを聞いてきた時、「そんなの当たり前でしょ」とか、「バカなこと聞くんじゃありません」とか、単に「客観的な知識」を与えてしまうと子どもはもう「なぜ?」「どうして?」と聞かなくなります。

そうして、発見することをやめてしまいます。それと同時に考えることも楽しくなくなります。考えても「知識」は得られないからです。だから、大人が喜ぶような知識をいっぱい持っている子ほど自分の頭では考えないものです。

ちなみに、自己肯定感が高い人ほど自分の頭で考えることを楽しんでいます。考えることを楽しむことが出来るということは、自分を肯定することに他ならないのです。ですから、単に自分にOKを出すだけでは自己肯定感は高くなりません。自己否定をやめることとと、自己肯定感を高くすることは同じではないのです。

自己否定をやめるだけでなく、能動的に生きることが出来るようにならないと自己肯定感は高くなりません。勘違いしないでくださいね。自己肯定感が高いから能動的なのではなく、能動的に生きているから自己肯定感が高いのです。

自分の意志で自分の自己肯定感を高くすることはできませんが、能動的に生きることなら自分の意志で実現することが出来ます。願っているだけ、待っているだけでは決して自己肯定感は高くなりません。

そして、自分の子どもを自己肯定感の高い人間に育てたいのなら、その「能動的意志」を尊重してあげることです。

子どもの「なぜ?」「どうして?」という質問は、子どもが自らの思考力で能動的に考えようとする意志の現れなんです。その意志に寄り添って上げる時に、子どもは考えることを楽しむ能力を育てることが出来るようになります。そして、自己肯定感も育っていきます。

でも今の学校は、子どもたちに「考える楽しさを教える場」ではなく、逆に自分で考える無意味さを教える場になっています。
また、校長は先生達にも、指示命令に従うだけで自分の頭で考えさせないようにしています。
教育委員会はそれを校長に対してもやっています。そして教育委員会へは・・・・。

こんなやり方をしていたら「考えることを楽しむ子」は育ちません。また、「自分の頭で考える楽しさ」を知っている子は、学校に行きたくなくなります。


その結果、自己肯定感の低い人や、依存心が強く指示や命令がないと動けない人が増えます。
知識の量を競う競争で勝ち抜いてきた人たちが社会を支配するようになります。そして、そういう人たちは自由を嫌います。





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Last updated  2024.03.06 08:41:14
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