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めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

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森の声

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2024.07.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
現代人は「自分のからだ」を道具のように扱っています。
からだの声を聴くことも、からだと対話することもなく、頭の命令によってからだを一方的にコントロールしようとしています。

その結果健康が失われたり、からだの具合が悪くなったりすると、薬や手術などで強制的に言うことを聞かそうとしています。どうしてもだめになった場合はその部分を人工物に変えたり、「他の人からのもらいもの」と交換したりします。
それはまるで、「相手のことや周囲の人のことを考えずに、自分勝手に行動している子ども」のようです。

「子どもを自由にさせておけば、自由に生きることが出来る大人になる」と信じて、そういう教育を行っている人を時々見かけます。じゃあ、そういう「野放し教育」を受けた子は実際に自立できるようになるのか」というと、現実はそう思い通りには行きません。

なぜなら「野放し教育」を受けている子は、他者との間に幸せな関係を築いたり、他者から学ぶ能力を育てることが出来ないからです。他の人と対話する能力も育ちません。自分がやりたいことを自分勝手にやろうとする子が相手に対話を求めるわけがないからです。

そういう状態の子は、相手が思い通りにならない時には、大きな声を出したり、暴れたり、怒ったりして力づくで自分の要求を通そうとするだけです。
でも、そんな野放し状態が可能なのは、野放しを許してくれる親に守られている時だけです。それはつまり、野放し教育を受けた子は、親の期待とは逆に「自立できない大人」に育ってしまうということでもあります。

そして実は、同じような関係が「人間」と「自然」の間にも、「頭」と「心とからだ」の間にもあるのです。


ビルを建てるのに山が邪魔なら、平気で山を崩してしまいます。
そこに生きている生き物のことを無視して、森や林や野原をつぶして町や工場や農地を作ってしまいます。

そんな「人間の自分勝手」を支えてくれたのが科学技術の進歩です。「人間にとって不都合な自然」は、科学が力ずくで抑え込んでくれたのです。でも、それも限界に近づき始めています。科学ではどうにもならないほど自然が歪み始めてしまったからです。

「頭」と「心とからだ」の間にも同じようなことが起きています。現代人は、一方的に「頭の要求」を「心」や「からだ」に押し付けています。「心やからだの声」に耳を傾けようともしません。でもその結果、現代人の心やからだは非常に不安定になってしまっています。免疫力も低下しています。

また、対話がないので「頭」が「心」や「からだ」から学ぶこともできません。「心が感じている世界の素晴らしさ」や、「からだが触れている世界の不思議」と出会うことも出来ません。その結果「自分勝手な頭」だけが暴走しています。

でも、「心」や「からだ」が病めば「頭の働き」も狂いだすのです。もっとも、心やからだと対話することが出来ない人は頭の働きが狂っていてもそのことに気づきませんけどね。

また、「心」や「からだ」と対話することが出来ない人は、「頭の世界」が閉ざされてしまっているので、意識が成長することもありません。もちろん、「心」も「からだ」も成長できません。

そういう一方的な状態から抜け出し、意識や心やからだの成長を取り戻すためには「対話」が必要になるのです。
「子どもとの対話」「自然との対話」「心やからだとの対話」です。

相手を一方的にコントロールしようとする意識を捨てて相手の言葉に耳を傾けるのです。
ときにそれは「声にならない言葉」かも知れません。でも、そんな「声にならない言葉」でも、耳を澄ませば聞こえてくるのです。人間にはそういう能力があるからです。



人間がまだ自然と共に生きていた頃は、人々はそのような能力をつかって自然と共存しながら生きていました。ちなみに、今でも7才頃までの幼い子ども達はそのような感覚世界に生きています。だから「訳の分からないこと」を言うのです。
そしてだから、そのような世界を否定する大人は子どもと対話することが出来ないのです。

自分の要求を通そうとするだけで、子どもや、自然や、からだと対話することが出来ない大人が支配する世界はやがて崩壊します。それは野放し状態で育った子が、成長と共に生きていくのが困難になってしまうのと同じです。





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Last updated  2024.07.13 08:43:08
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