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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2024.11.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日、「 ゆずり葉学舎 」(群馬県富岡市にあるオルタナティブスクール)という所で、「竹であれこれ楽器を作ろう」というワークをして来ました。

現地は竹林が傍にあるので、竹は必要に応じてすぐに集めることが出来ます。広いし、周りは山や畑だし、多少大きな音を出しても周囲から苦情が来るようなことはありません。
ものすごく恵まれた環境です。

そんなにも恵まれた環境なのに、それまでは、竹を使った楽器作りや工作をあまりして来なかったようです。

竹には非常に大きな可能性があります。
楽器だって何十という種類の楽器を作ることが出来ます。(正確に言うと、「音楽を演奏するためのもの」ではなく、「つながりを創り出す音を生み出すもの」ですけど。)
オモチャだって何十と作ることが出来ます。
もったいないことです。


それはまた「自分自身の可能性」に気付き、拡げる体験でもありました。

今でも昔と同じように草木も、土も、水も、風も普通にあります。火だけは子どもから遠ざけられ、虫は減ってしまいましたが、その他のものは家から出てちょっと歩けば子どもの生活空間の中にいっぱいあります。

でも、最近の子はそういうものを相手にして遊ぼうとはしません。大人もまたそういう遊びを伝えないし、そもそも知りません。もったいないことです。

最近の子ども達のオモチャやゲームなどの「遊び相手」は、最初から「子どもの遊び相手」として作られているものなので、「遊び方」を自分たちで工夫したり発見したりする必要がありません。
便利になったものです。
でもその結果、子ども達は「自分自身の可能性に気付き、拡げる体験」をすることが出来なくなりました。もったいないことです。

ちなみに「もったいない」という言葉の本来の意味は以下のようなものです。私もこの意味で使っています。

<AI による概要>

「勿体」には「重々しい」「威厳」という意味があり、仏教の教えである「すべての物事は互いに関係し合って成り立っており、存在することが当たり前ではない」という思想が込められています。この思想から、日本にはものを尊敬し感謝する精神が根付き、ものを大切にし、無駄にしないという「もったいない」の文化が生まれました。


私が茅ヶ崎でやっている、親子で遊び「ポランの広場」(4月以降も参加できる生徒募集中です)という活動では、しょっちゅうお母さんたちに無茶ぶりをしています。いきなり、「歌って」とか「踊って」などと言うこともあります。昨日は、子どもとお母さんが自分たちで作ったものを売り買いして遊ぶ「お店屋さんごっこ」だったんですが、今の時代「自分で工夫して工作をする」という体験がないお母さんの方が多いので、最初はみんな戸惑います。

でも、いざ、ちゃんと取り組んでみるとみんな出来てしまうのです。
「即興劇なんか出来ない」とうじうじしていたお母さんが素敵な即興劇をやって見せてくれることもあります。

やったことがないから「出来ない」と思い込んでいるだけの人が凄く多いのです。子どもも同じです。私は「この子なら出来る」と思うから「やってみない」と誘うのですが、「やったことがないから出来ない」と言って手を出さない子が多いのです。


「人生」とは「自分に与えられた時間」のことです。そして、その「時間」には「やったことがないこと」しか存在していません。毎朝目覚める朝は、みんな「始めての朝」です、「初めての一日」です。そこには可能性がいっぱい溢れているはずなのに、新しいことに挑戦せず、昨日と同じような毎日を過ごすことだけに夢中になっているのはもったいないことです。

何もしなくても一生はあっという間に過ぎてしまいます。たとえ失敗しても、色々なことにチャレンジしてみれば色々な発見と、色々な学びと、沢山のつながりを得ることが出来ます。
現代人は、子ども達も含めてみんな失敗を恐れていますが、失敗することが問題なのではなく、失敗から学ぼうとしないのが問題なんです。

自分の時間、自分の命、自分の一生を無駄にしたくないのなら、やりたいと思ったらチャレンジしてみて下さい。「やりたい」と思ったときがベストチャンスなんですから。





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Last updated  2024.11.20 08:44:46
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