森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「期待」をてばなして New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2025.11.21
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「踊り」(ダンス)というものを見たことも、学んだこともない人に「自由に踊ってもいいよ」と言って踊って貰っても、手足がバラバラで、デタラメな動きにしかならないでしょう。

その「バラバラ」が統合されるためには「イメージの働き」が必要になるのです。
例えば、その様なとき「波のように動いてみて」「風のように動いてみて」と言われれば、「バラバラ」が「波」や「風」の動きのイメージ合わせて統合されるでしょう。
その時、心とからだ、からだの各部も統合されているのです。

昨日は「道具を使うことで心とからだ、からだの各部が統合される」ということを書きましたが、その道具もただデタラメに使うだけではその効果は薄いのです。
確かに、ノコギリを使うだけでも「心とからだ」や「からだの各部」は統合されます。統合されない状態では、ノコギリで木を切ることは出来ないからです。

でも、ただデタラメに切るだけでなく、「目的」(イメージ)を持ってノコギリを使うことでさらに統合が進むのです。
それは例えば、板に線を引いて、その線通りに切ろうとするようなことです。その様な「目的」(イメージ)を持つことで「心」と「からだ」、「からだの様々な各部」がその目的に合わせて統合されるのです。

ナイフを使うときも、ただ木を削るだけでなく「こういう形にしよう」というイメージを持って使うことで、「心とからだ」や「からだの各部」がさらに統合されるのです。



「定規で線を引いてから切りな」と言っても、「そう言われたからやっているだけ」の子は、自分の内側に「何のために定規を使うのか」という「目的」(イメージ)がないので、線自体がちゃんと引けません。そして、線を引いても線通りに切ることが出来ません。

私が「道具を使うと心とからだが統合されますよ」というのは、道具には、その「形」や「使い方」自体の中に、「目的と使い方のイメージ」が内包されているからなんです。
「ノコギリの使い方」は、ノコギリをよく観察すれば分かります。「箒の使い方」は、箒をよく観察すれば分かります。それが「道具」というものの特徴です。
そしてその目的と使い方のイメージに従ってノコギリや箒を使うことで「心とからだ」が統合されるのです。

でも、ノコギリを使わせることは強制できますが、自分の内側にイメージを持つように強制することは出来ません。本人がやる気にならないと、イメージは生まれないからです。

「風のように動いてみて」と言っても、本人がちゃんと心の中に風をイメージ出来なければ「風のように」は動けないのです。その時に必要になるのが「風の体験」と「かっこいいお手本」なんです。

「風」を体験したから風のイメージが分かるのです。そして、風のように動いている人を見て「本当に風のようだ」と感じることも出来るのです。だから自分自身もまた「風」をイメージ出来るのだし、また風のように動けるのです。

かっこよくコマを回したり、木に登ったりするお兄ちゃんやお姉ちゃん、かっこよくナイフやノコギリを使う大人を見て、あこがれることで、イメージが生まれます。
そして、そのイメージに合わせてからだを動かそうと思うときに、「心とからだ」、そして「からだの各部」が統合されるのです。

これは武道でも同じで、イメージの働きを使うことで「心とからだ」、そして「からだの各部」がつながり、技が利くようになるのです。

太極拳でも日本の武道でも、「型」と呼ばれるものには、その武道に合ったイメージを心とからだの中に創り出し、その活動に合わせて「心とからだ」「からだの各部」を統合する(練る)働きがあるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.11.21 08:13:47
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: