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楽しくてしかたがな… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2025.11.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、吉永小百合主演の 「てっぺんの向こうにあなたがいる」 という映画を見てきました。

吉永小百合の124本目となる映画出演作で、女性で初めて世界最高峰エベレストの登頂に成功した登山家・田部井淳子をモデルに、人生のすべてを懸けて“てっぺん”に挑み続けた女性登山家の姿を描いたドラマ。
映画.com

映画それ自体の質としてはいまいちでしたが、田部井さんのことを色々と知ることが出来て面白かったです。
ということで、今日と明日で「人生は山登りだ」というテーマで子育てや遊びについて書いてみます。

「オギャー」と産まれたところが登山口です。そして、人は「登山口」を選べません。
私が住んでいる相模国(神奈川県)には「大山」(標高1252m)という美しい山があるのですが、登山口に三つのコースがあります。

男坂コース、女坂コース、ケーブルカーコースの三つです。(裏の方から回る全く別コースもありますが、それはここでは除外します)
簡単に予想が付くと思いますが、「男坂コース」が一番きついです。次に「女坂コース」。一番楽なのが「ケーブルカーコース」です。


楽がしたい人、体力がない人、自分の足でゆっくりと山を登ることを楽しむ気のない人、急いでいる人は「ケーブルカーコース」を選びます。
これは「みんな一緒、みんな同じ」という登り方です。

問題は、このケーブルカーは山の途中にある「下社」までしか連れて行ってくれない、ということです。頂上を目指すなら、そこから先は自分の足で歩くしかないのですが、問題は、下社から先がかなり厳しいということです。ちょうど厳しくなる手前で降ろされてしまうのです。

そのため、楽がしたい人、体力がない人、自分の足でゆっくりと山を登ることを楽しむ気のない人、急いでいる人の多くは頂上を目指さず、江ノ島、三浦の方まで見える展望を楽しんだり、下社でお参りをしたり、売店で買い物をしたり、美味しいものを食べたりしてそのまま下山します。
(でも、人生では途中下山は出来ません。)

「女坂」は、距離は長くなりますが、自分の足で登山を楽しみながら、のんびり登るのに適したコースです。

「男坂」は最短コースですが、かなり厳しいです。でも、苦行をしたい人、達成感を感じたい人はこちらを選ぶのでしょう。

問題は「人生」という山登りでは「登山口」を選べないということです。自分の足で山を登ることを楽しめない状態に育った子は、ケーブルカーコースに産まれた子を羨むでしょう。「親ガチャ」という言葉はそのような状態の子が言うのでしょう。

でも、ケーブルカーコースに産まれた子でも、そのまま頂上まで行けるわけではありません。厳しくなる手前で降ろされてしまいます。頂上までこのまま行けると思っていたのに、ウォーミングアップも出来ないまま突然、降ろされてしまうのです。そこから先は自分の足で歩かなければなりません。
でも、「親ガチャ」を羨むような子は、「楽」を好みます。
自分の目で見て、自分の感覚で感じて、自分の意思で判断して行動し、努力することが苦手です。



でも、幼いうちから野山で群れて遊び、自分の足で歩くこと、自分の足で登ること、自分の目で見て、自分の感覚で感じることを楽しめるようになった子にとってはケーブルカーコースは退屈でしょう。
ケーブルカーで下社まで登っても、「さあここから自分の足で歩ける」と喜ぶでしょう。

(続きます)





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Last updated  2025.11.24 08:18:37
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