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2005.02.08
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カテゴリ: アニメ
先の指輪のコラムの派生で、アニメのBGMの使い方について。

当時の竜の子を始め、これらのアニメにはシリーズをつらぬくテーマがメロディがあって、そのアレンジが雄大でかつ個性的。とくにガッチャマンの最初のシリーズは出撃シーンの何とも言えないわくわく感、そして臨場感は、35年ぐらい経った今観ても、その魅力は衰えないだけの普遍性がある(脚本と作画は・・・だが)。その次がマジンガーZ。マジンガーの素晴らしかったところは挿入歌の使い方とそのメロディ、歌詞のストーリィ性、歌のうまさ(歌手が水木さんと堀江さんという四天王の双璧)そして話の内容とのシンクロ度が抜群だった事。シリーズ初期はそうでもなかったが、後半、マジンガーの戦闘機動力を上げるために装備することになったジェットスクランダーなるカタパルト。これの装着のためだけに、水木一郎が熱唱するのだ。もう涙がちょちょぎれた。そして、それに拍車がかかったのがグレートマジンガー、マジンガーZの最終回にクロスオーバーして主人公の窮地を救いにテーマソングを背負って華々しく登場するすさまじさ。こんなかっこいいアニメは当時は他になかったし過去にも無かった。そして女の子キャラをアイドルから一つステップアップさせたアニメの歴史で重要なのポジジョンの吹雪ジュン、彼女はそれまでのアイドル的存在だった女の子キャラがボーイフレンドのためでもなんでもなく自分の意志で戦う根性を見せた女戦士。年齢も少し高めだった。もちろんガッチャマンの白鳥のジュンというキャラもひ弱ではなかった。あまり活躍させてはもらえなかったが、003のようなめそめそ感は払拭されていた。なんと現代的な強い女性が二人ともジュンだというのも奇遇だ。当時、私は男勝りな生き方にずっとあこがれていた。でもって、この二人は大好きだったしペンエームにジュンという名前すら使っていた。
そうそう、マジンガーシリーズというか当時の東映作品はみんなこの傾向があったが、ご多分に漏れず、グレートマジンガーは各キャラクターの設定はかなり良かったが、シリーズが進むにつれ、くそ脚本家が結局のところ設定を生かし切れず、どのキャラクターも只の戦闘のご都合主義に巻き込まれて行く。そして、期待した女戦士も、結局はお飾りだった先代のオッパイロケットだけが売りの跳ねっ返りお嬢様搭乗のアフロダイエース(足引っ張り)と、大して存在価値も強さもかわらなくなってしまったのにはがっくりだった。ビューナスエースには、すばらしい堀江美津子(みっちー)の涙ものの主題歌まであったのに、出撃シーンだって、素晴らしく豪華だったのに・・・恨みます。
この路線での戦う女の子の恨み辛みは、実はマグネロボガッキーンでの舞ちゃんが晴らしてくれた。私にとっては大願成就したと思っているって書いても、ロボットアニメに詳しく無い方々にはわからない話で恐縮。
とにかく、マジンガーシリーズが出撃シーンやいろいろなシーンで歌が出てくるアニメの走りだったと思う。後にこの路線はサンライズに引き継がれ、コンバトラーVやダイモスなどのロボット合体もの、それとヒーローシリアス路線のイデオンやダンバインなど、数々の名作に受け継がれてゆく。
また、このBGMの使い方の印象深さは、竜の子のタイムボカンシリーズで不世出の天才作曲家山本正之によっても、ギャグ路線の世界でも昇華された。
後のヒーロー物では、宇宙海賊キャプテンハーロックで、数々の名曲が劇中で使われたのがきわめて印象深く記憶に刻まれている。この点では、ヒットした銀河鉄道999よりもハーロックの方がBGMとしてはオーケストラアレンジも格好良かった。999の佐々木功も素晴らしくて甲乙つけがたいが、ハーロックでの水木一郎の、朗々と歌い上げる演歌にも似た数々の挿入歌やテーマソングは珠玉の名曲揃いである。
やっぱりアニメで重要なのは、シーンの雰囲気を盛り上げるBGMの使い方、そして挿入歌であると思う。

おっと、森川さんのろけではなくBGMの話を書いていたっけ。
エンディングが物語りの最後のエピローグシーンから上手くオーバーラップするシティハンターも、きわめてクールでスマートで印象深く毎回感動感激する使い方で、この演出がどれだけストーリィの終わりの印象をアップしていたか計り知れないし、肝心のエンディングがカッコよかった。エンディングが格好良かったので思い出すのがカウボーイビバップ。作画脚本声優美術設定など、トータルのアニメの仕上がりでコレを越える作品にはいまだにお目にかかれない。このアニメはできすぎだし、山ちゃんのスパイクを越えるクールキャラにもいまだ出会えない。Dボウイとスパイクは個人的に忘れられないキャラクターだ。
最近では八葉抄の鵺の回での三木さん歌う挿入歌を再度エンディングにとして使って印象を引っ張りながら終わらせるという部分、シティハンターで使われた手法に似ていたし、印象深かった。ガンダムシリーズ(シードを最近観ました)も、実はかなり話を盛り上げる上手い使い方をしている・・・でも、おばさんはジャッジが厳しいのよ、今一歩詰めが甘いな。






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Last updated  2005.02.08 23:55:50
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Re:BGMと挿入歌の使い方(02/08)  
Taro さん

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