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バスはホテルを出発し、これからは観光というよりも長崎が被爆地だということを改めて勉強するべく場所へと向かいます。
ここは路面電車の駅です。
道路の真ん中にどーんと登場し、車道のすぐ横を路面電車が走ります。
こんな感じで隣を走ります。
慣れてない人は本当にびっくりします。
あちらに見えるのは防空壕だそうです。
長崎は隠れキリシタンの祈りの地だけではなく、戦争が遺したものがたくさんあります。
坂の多い長崎ではこうした防空壕の跡がたくさんあるそうです。
写真の真ん中、階段の上に半分消えている石の鳥居が見えますか?
あれは山王神社の“一本鳥居”と呼ばれている鳥居です。
原爆の爆心地から 900 メートル離れているこの場所にも爆風が届き、本殿は全滅してしまったのですが、この鳥居は半分は爆風で飛ばされ、半分はこうしてキレイに残ったんだそうです。
石でできた鳥居をこんな風に真っ二つにしてしまう、原爆の恐ろしさを目の当たりにできました。
そしてバスは駐車場に停まり、地下駐車場から地上を出ると・・・。
「ここは長崎平和祈念公園でちゅよ」
あ~!!
平和の像が修復中!!
「なるも楽しみにしてたんでちゅけどねぇ・・・。残念ながら大改修中でちゅ」
すごく残念です・・・(:;)
「昭和 20 年 8 月 9 日、午前 11 時 2 分、長崎に原子爆弾が投下されたでちゅ」
そうだね。
「昭和 30 年 8 月 8 日に、被爆して亡くなった人たちの冥福と、そしてその惨禍が二度と繰り返されることがないよう、祈りを込めてこの平和の像ができたんだそうでちゅ」
そうなんだね。
「台座の高さが 3.9 メートル、像の高さは 9.7 メートル、重さは 30 トンの真っ白な像でちゅ」
ぼてぽては井の頭公園にある平和の像を見たことがあるよ。
「それはこの長崎の平和の像のレプリカでちゅね。写真だとわかりにくいんでちゅけど、この像にはさまざまな思いが込められているんでちゅよ」
どんな思い?
「天に向けてにのばされた右手は原爆がこの上で爆発したんだということを示して、真横に伸ばされた左手は平和を表して、横にした右足は原爆投下直後の長崎市の静けさを、立てた左足は救った命を表して、閉じた目は戦争犠牲者の冥福を祈っているんだそうでちゅ」
この像のポーズにはそんな意味があったんだね。
「お顔立ちはとても日本人と思えないくらい彫が深いんでちゅけど、それは日本人だけでなく世界中の人の顔の特徴を集めたんだそうでちゅ。日本人だけでなく、世界中の人が平和を祈っている、そういう思いが込められているんでちゅ」
そうだったんだね・・・。
ここではたくさんの人が原爆により命を奪われ、そしてその命たくさんの人が思いを寄せているんだね・・・。
「実は平和の像の正面はこの方向なんでちゅって」
え?どういうこと?
「平和の像は爆心地に向いて鎮座してるんでちゅよ」
ってことは、斜めを向いているってことなの?
「そうなんでちゅって。知らない人がたくさんいるそうでちゅけど、実は毎日ここへお祈りに来ている地元の人が教えてくれたんでちゅよ」
「平和祈念公園内には元刑務所だった場所もあって、そこも被爆してこうした遺構になっているんでちゅ」
跡形もなくなってるね・・・。
「いわれなければこの場所に建物が建っていたとは思えないでちゅよね」
そうだね。
なんだか津波被害にあった東北の街みたい・・・。
「津波は水、ここは爆風でちゅ」
そうだね。
「被爆者の冥福を祈る平和の鐘でちゅ」
眺めのいい場所なんだね。
「ここでお掃除をしていたおじさんがなるに声をかけてくれたんでちゅ」
そうなの?
「毎日ここにお参りしに来て、キレイにお掃除をしているんだそうでちゅ。おじいちゃんとお父さん、ご本人も被爆者なんだそうでちゅよ」
よくぞご無事で・・・。
「よかったら手を合わせてやってくださいっていわれたから、ぼてぽても合掌するでちゅ」
うん。是非手を合わさせてもらいたい。
「公園の中にはいろいろな国から贈られたモニュメントがたくさんあるんでちゅ」
そうなんだ。
みんな平和を祈って贈ってくれたの?
「そうなんでちゅけどね・・・」
ん?どうしたの?
「わかるでちゅか。キレイな白い像に赤い塗料がついてるんでちゅ」
え?なにあれ。
「誰かが悪戯で色を付けたんでちゅって」
え!?そんなことする人がいるの!?
「実際にいるんでちゅって。しかもこれだけじゃないでちゅ」
「この像にも悪戯がされてるんでちゅ」
ヒドイ・・・。
「よくこんなことができるでちゅよね。ここは亡くなった人たちを慰める場所でちゅ!平和をお祈りする場所でちゅよ!」
そうだよね。
本当に許せないね!
人の気持ちを踏みにじるようなこと、よくできるよね。
これを説明してくれたバスガイドさんも、本当にくやしいと言っていました。
一緒に旅をしたぼてぽてのお友達も、心ないこのいたずらに、悔しくて涙を流していました。
本当にやめてほしいです。
「原爆の爆風を浴びた人はほとんどが大やけどを負ったんだそうでちゅ。大やけどをすると喉が渇くんだそうでちゅ」
爆風で熱いし、体も火傷を負ってるもんね。
「被爆者たちは水を求めて歩いていたんだそうでちゅ。でも原爆で被ばくした人はお水を飲むと死んでしまったんだそうでちゅ」
罪のない人たちが苦しみながら亡くなっていったんだね・・・。
「そうでちゅよ。そんな人たちが欲しがっていたお水を、この平和の泉で捧げているんでちゅ」
どんな泉なのかな?
「はい、こちらも改修中でちゅ」
またぁ!? ( 笑 )
「実はでちゅね、今年ローマ法王が長崎と広島に来るっていわれてるんでちゅよ」
そうなの!?
「だから、法王様が来るまでにキレイにしとこうってことじゃないかっていってたでちゅよ」
なるほど。
“のどが渇いてたまりませんでした。
水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました。
どうしても水が欲しくて
とうとう油の浮いたまま飲みました“
「生きるために必死だったんでちゅね・・・」
本当に、なんて慰めの言葉をかけたらいいのかわからないね・・・。
「なるたちにできることは、二度とこの悲劇を繰り返さないことでちゅ」
そうだね。戦争は絶対にいけない。
平和を守らなければいけないよね。
平和祈念公園の“祈念”は“記念”ではありません。
ここは平和を祈る場所。
だから平和“祈念”公園なんだそうです。
改めて平和であることのありがたさを感じた場所でした。
バスに戻ると次なる目的地を目指して出発です。
ここからはまた長いドライブになるとのこと。
道中、坂の上に教会が見えました。
ここは”浦上天主堂“。
実はここも原爆により全壊の被害を受けた教会です。
今でも当時の遺構が敷地内にあるそうです。
原爆で被害を受けた姿が今に残っていれば、広島の原爆ドーム同様、世界遺産になったのではないかと言われています。
でもとある大人の事情で原爆で壊された建物の瓦礫は撤去されてしまったんだそうです。
あのまま残されていれば・・・。
長崎の人たちはいまだにそのことを悔やんでいるんだそうです。
バスは長崎から海に向かって出発しました。
次はしらすが楽しみにしていた漁船ツアーです。
さて、どんな漁船ツアーなのでしょうか(^^)
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