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2005年10月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
一眼レフも、完全自動絞りが実現される頃には、さまざまなちょっと昔のカメラの中でも、“かなり使えるカメラ”として認められてきたようです。

エキザクタ等ですが、有名なのは、やはり旭光学のPENTAX SPでしょう。
1960年開催のフォトキナに、試作機が出展されましたが、製品化はその4年後となりました。
64年に発売されたSPに内蔵されたTTL露出計は、絞込み測光のものでした。
即ち、測光の際、回路のスイッチを操作して、自動絞りを手動絞りに切り替え、撮影に使用する絞り値まで絞り込んだ上で、測光。この状態で絞りリングやシャッターダイアルを操作して、適正露出を得る というものです。
完全自動絞りの恩恵で、シャッターレリーズ時以外は、常にファインダーが見えていますが、この方式においては、測光時にはレンズを絞り込む事になるため、絞り値によっては、ファインダーが相当暗くなります。
ところが、このPENTAX SP発売の前年、画期的な一眼レフが、他社から発売されました。
63年に東京光学から発売されたTOPCON RE SUPERは、開放測光のTTL露出計を内蔵していました。

昭和30年代も終わろうとする頃、一眼レフの内蔵TTL露出計に関して、開放測光と絞込み測光という、2つの方式が現れたわけです。
当時、この両者のいずれが勝っているかについて、かなり賑やかに論じられました。
この頃の技術水準では、露出係数がかかる場合等、絞込み測光の方に分がある点も確かにあったようですが、メーカーとしては別の事情がありました。
東京光学が、開放測光における重要な特許を得ていたのです。
このため、他のメーカーは、自社製品を開放測光化したくとも、東京光学に高額な特許料を支払うか、この特許に抵触しない方法を自社で開発するか という状況におかれました。
トプコン特許と呼ばれる事もあるこの特許。その有効期間20年に亘り、他社の悩みの種となりました。
絞込み測光で行くか、開放測光化するか。
後者なら、特許料を支払うか、新たな方式を自社開発するか。
次回は、他社がそれぞれ歩んだ道について、綴る予定です。









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最終更新日  2005年10月24日 03時04分31秒
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