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January 28, 2009
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「レボリューショナリー・ロード」

公開初日に観てきました。


女優志望の女(ケイト・ウィンスレット)と、
形になっていない夢を追う男(レオナルド・ディカプリオ)。
冒頭、二人は出会い、恋に落ちる。
しかし、次のシーンでわたしたちの前に提出されるのは
女優になれなかった女とサラリーマンの男という夫婦の姿。
レボリューショナリー・ロードという通りに建つ田舎風の美しい家に住む家族。
一見、誰もが憧れる幸せ(そうな)夫婦であり、家族。

幸せであると思わない。思えない。
二人はとても似ている。
二人は然るべき未来を共有している。
だからこそ、二人は現在を認められずぶつかる。
お互いに向ける憎しみさえも隠さない。
そして二人は・・・。


ぶつかりあう二人は全てを共有しています。
かつて夢見た未来を、現在の欺瞞を、全てを。
だから苦しい。
二人の周りにいる夫婦は、上手くやっています。
なぜなら、共有する物をもっていないからです。

パートナーと共有していない。
だからうまく嘘がつける。だから二人で生活していける。

ラスト近くに、激しくぶつかった後に、酷く穏やかな朝食の場面があります。
光と静けさの中、夫婦は朝食をとります。それは酷く美しいシーン。
妻が夫に笑いかけます。それは酷く美しい笑顔。

その後、二人には現実という悲劇が訪れます。
サム・メンデス監督の上手い映画の作り方だなあ、と感心。


(ここからネタばれ含みます。観られる方はとばしてください。)
ラストシーン、長く連れそった夫婦が居間にいます。
妻がペラペラと終わらない話をしています。
カメラはその向かいにいる夫に寄っていきます。
ガンガンと頭に響いて止まない妻の声が、すっと消えていきます。
夫が補聴器の音量をゼロにしたのです。
何も聞こえない中、無表情の夫の顔が映し出されます。



ああ。
涙がぶわっと零れました。
そういうことだ。
いや、そういうことなのか?
夫婦とは本当に騙し合いなのか?
何が幸せなのか、そうでないのか。
その夜は、わからなくなって、恐くなりました。



でも、今、思うのです。
レボリューショナリー・ロードの二人は何を間違ったのか。
夢に焦がれたことではない。現在に欺瞞を感じたことでもない。
きっと、忘れてしまったからだ。
お互いのことを。





というか、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
という邦題、一体何なんでしょうか?
なに?このダサイ邦題。
燃え尽きるまで、って一体なに?










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Last updated  January 28, 2009 06:56:36 PM
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