南包の風呂敷

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柳居子 @ Re:『神々のたそがれ(アレクセイ・ゲルマン)』(06/01)  よく分からない映画を、面白と感得され…
南包 @ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
柳居子 @ 周囲が評価は己の評価に非ず 穿った見方では無く、正鵠を突いていると…
南包 @ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
KUMA0504 @ Re:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) 私は観ない作品は一切評価しないことにし…

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南包

南包

2007.01.06
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カテゴリ: 映画
『麦の穂をゆらす風』
【アイルランドの伝統歌(アイリッシュ・トラッド)の名曲 『The wind that shakes the barley』 から、そのタイトルを得ている。この曲は、アイリッシュ・トラッドの中で、イギリス支配への抵抗を歌う「レベル・ソング(rebel song)」の代表的な曲で、詩人ロバート・ドワイヤー・ジョイス (1830-1883) の詞に、アイルランド独立を掲げていた青年アイルランド党のメンバーが曲をつけ、機関紙“The Nation” に発表した。】――公式サイトからの引用――

大英帝国の支配下から自由であろうとするアイルランドとアイルランドを支配下に治めたい、イングランドとの戦いと、妥協までを描いた作品。

最後まで大英帝国との和平を受け入れない独立派はついに和平受け入れ側と戦わざるを得なくなる。遂に、同胞を殺しあうまでになる。

そこまでの悲劇をケン・ローチは重厚な演出で見るものを引っ張ってゆく。

同胞を殺す=越えてはいけない、一線を越える。

我々は、ケン・ローチに、その不条理を突きつけられる。

戦争の原因は様々だろう。領土の問題、宗教の問題、人種の問題、資源の問題など、戦う理由はいくらでも見つかる。しかし、この『麦の穂をゆらす風』は、それらの理由を超えて、人間の業以外何ものでもないのではないか。人を戦いに導く、人を超えた存在=国家、に振り回されていく人間達。振り回されていると分っていても、どうすることもできないのもまた人間である。だから、同胞を殺すことから逃れられない。その、矛盾だらけの不条理こそがここにある。かつての『大地と自由』にも同じことが描かれていたと思う。

『硫黄島からの手紙』 である。ここにも、逃れられない戦争があった。遂に勝てないとあきらめた日本兵達は自決の道を選ぶ。見ている側から言わせれば、生きて逃げればよいのに・・・、と思う。しかし、あの場にもし自分がいたら・・・、逃げるだろうか?自信はない。

『麦の穂をゆらす風』も『硫黄島からの手紙』も、戦争がいかに愚かであるかを見せてくれた。独立と自由のための戦いだからといって、同胞を殺すまでの戦いは、論外だ。

もう一度考えてみよう。
日本が戦争に巻き込まれないようにするには、どうすればよいかを・・・!!





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Last updated  2007.01.07 12:20:20
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