南包の風呂敷

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南包 @ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
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南包 @ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
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南包

南包

2007.01.11
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テーマ: 本日の1冊(3749)
カテゴリ: 本・読書
重松清は初めてだ。
これは、6篇からなる連作短編集。
「ホワイトルーム」
「童心」
「愛妻日記」
「煙が目にしみる」
「饗宴」
「ソースの小壜」
の6篇です。



全て夫婦の情愛を描いたもの。

それも、全て男(夫)の側からの視点で描かれている。

ややもすれば、官能小説になるところだが、ぎりぎり普通の小説に止まっている。
官能小説を蔑んでいる訳ではない、念のため。だから、面白いのだ。

図書館で普通に重松清のところに置いてある。中身は、可なり激しい。そういう本だ。
しかも、どうやら絶版らしい。ネットで調べると、発売当初1,600円が、3,000円近くする。

一箇所だけ抜書きをする。
[結婚記念日や誕生日やクリスマスに妻にプレゼントを贈るときは、いつもリクエストを訊いていました。妻の期待や希望にそったものを贈ることがいちばんだと思っていたのです。でも、今日は違う。妻が想像すらしていなかったものを贈らなければいけない。想像力の及ぶ範囲の外へ、妻を連れていってあげなければ、欲しいものを与えるのは簡単です。そうではなくて、妻が欲しくなかったものを、でも心のずっと奥では欲しがっていたものを、プレゼントする。それが夫の愛です。わたしは妻への愛の深さを試されています。愛妻家の誇りにかけて、わたしは妻にとびっきりのものを贈らなければならないのです。] (「愛妻日記」より)

そして、この「愛妻日記」の書き出しはこうです
[忘年会のビンゴゲームで手錠が当たったのでした。]

まあ、こういう感じで6篇とも書かれている。
とても、面白かった。

070110_2327~01.jpg

重松清
講談社
2003年12月18日 第一刷発行



映画 になったのだが、残念ながら見逃した。





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Last updated  2007.01.11 23:29:34
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