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俳句について、有名な桑原武夫の「第二芸術論」がある。
簡単に言えば、五七五の俳句は、作者の名前を隠してしまえば、芭蕉の句も蕪村の句もそれから無名の素人の句も区別が付かないという、所詮俳句は芸術でも第二芸術であるという、理論。
吉本は、この本『日本語のゆくえ』で、
精密に分析していけば、素人の俳句と専門家といわれている人のつくった俳句は歴然と違います。どこがどう違うかということは容易に判定することができる。五・七・五の十七文字しかないわけですから、ひと目でわかるほどの大差が出てくることはありえませんが、しかし違いはある。p122
その差は「人間が人間である」という場所、ぼくの言葉でいえば自己表出にあります。人間性という問題を抜きにしたところでは芸術は成り立たないから、そのいちばん人間的なところで差がつくわけです。p122
下手の横好きで、少々俳句を作ったことがる自分には、この吉本の言葉は分かります。芭蕉の句の凄さは、自分には言葉では表せないほどです。
青文字引用。
『手仕事の日本』 2015.10.16
『ひらがなだいぼうけん』 2015.09.26
新折々のうた2 2015.09.25