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『算法少女(遠藤寛子)』を初めて書店で見たとき、読みたいと思い手に取ったのが、2年位前だと思う。このような地味な本はふつうの書店では平積みされることは殆ど無い。見かけた書店は、千種正文館。以前もここに書いたと記憶しているが、名古屋の貴重な本屋の一つ。
さて、『算法少女』は、数学の得意な女の子の物語。少年少女向きの本。最初は、1973年10月10日岩崎書店から発行されている。それが、2年前、ちくま学芸文庫に入った。和算については殆ど知識もないし、今までめぐり合ったこともない。だから、なかに円周率や勾股弦(こうこげん)の定理=ピタゴラスの定理など西洋の算数を習ってきたものにとっては眼から鱗であった。
物語は、医者であり算術の好きな父親から、算法を習った少女が、父親と算法の本『算法少女』を出し、町の算法の塾を開くというもの。
何処にも流派の違いはあるもので、算法にも関和孝を師と仰ぐ流派が江戸では主で、この少女(あき)は上方の流派である。
何となく、将棋の坂田三吉を思い出した。
江戸時代の算法、和算に少し触れることが出来、楽しい読書であった。

子供たちに、算法を教えるあき。

算法少女
遠藤寛子
カバー・挿画 箕田源二郎
2006年8月10日 第一刷発行
2007年1月31日 第七刷発行
ちくま学芸文庫
『手仕事の日本』 2015.10.16
『ひらがなだいぼうけん』 2015.09.26
新折々のうた2 2015.09.25