南包の風呂敷

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柳居子 @ Re:『神々のたそがれ(アレクセイ・ゲルマン)』(06/01)  よく分からない映画を、面白と感得され…
南包 @ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
柳居子 @ 周囲が評価は己の評価に非ず 穿った見方では無く、正鵠を突いていると…
南包 @ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
KUMA0504 @ Re:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) 私は観ない作品は一切評価しないことにし…

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南包

南包

2008.09.08
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カテゴリ: 映画

『12人の怒れる男(ニキータ・ミハルコフ)』を見ました。やはり、ルメットのリメイクと思って見ました。が、それが大間違い。これは、ミハルコフの完全オリジナル。リメイクは色々あります。黒澤の『椿・・・』や『隠し砦・・・』など。後者は見ていませんが、このレベルのリメイクは、オリジナル(黒澤)に勝とうなどという気はさらさらないように思えます。ハリウッドでも『イルマーレ』や『インファナル・アフェア』の焼き直しもあるし、兎に角オリジナルで勝負がしにくいのでしょうか?

さて、『12人の怒れる男(ニキータ・ミハルコフ)』だが、時は現在。舞台はロシア。その二つを条件にすることと、この素材(12人・・・)で、どうするかという作る側の工夫や苦労も感じられるものであった。

と、いうことは、やはり前作と比較してしまう。それから離れなくては・・・。

義理の父親を殺害した少年の裁判である。そのあたりは同じ。12人も同じ。皆男というのも同じ。そういう素材は同じであるが、物語の展開はぜんぜん違っている。かつての日本映画『十二人の優しい日本人』のほうが、女性を入れながらも、12人のキャラクターはルメット版に近かった。だが、そこが大いに違う。12人の人生がそこで語られ、それぞれに生きる悲しみを持ち、この判決に臨んでいる。

その点は映画を観ていただくのがいい。ラストも思わぬ展開。決してハッピーエンドにはしていない。ミハルコフはロシアの現状を思えば、万事めでたし、少年無罪とは行かないのだと、そういう姿勢である。

最後に驚き。これは黒澤へのオマージュでもあったのか?

久々に骨のある傑作を観た。もう一度観たい・・・。






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Last updated  2008.09.08 23:17:43
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