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『12人の怒れる男(ニキータ・ミハルコフ)』を見ました。やはり、ルメットのリメイクと思って見ました。が、それが大間違い。これは、ミハルコフの完全オリジナル。リメイクは色々あります。黒澤の『椿・・・』や『隠し砦・・・』など。後者は見ていませんが、このレベルのリメイクは、オリジナル(黒澤)に勝とうなどという気はさらさらないように思えます。ハリウッドでも『イルマーレ』や『インファナル・アフェア』の焼き直しもあるし、兎に角オリジナルで勝負がしにくいのでしょうか?
さて、『12人の怒れる男(ニキータ・ミハルコフ)』だが、時は現在。舞台はロシア。その二つを条件にすることと、この素材(12人・・・)で、どうするかという作る側の工夫や苦労も感じられるものであった。
と、いうことは、やはり前作と比較してしまう。それから離れなくては・・・。
義理の父親を殺害した少年の裁判である。そのあたりは同じ。12人も同じ。皆男というのも同じ。そういう素材は同じであるが、物語の展開はぜんぜん違っている。かつての日本映画『十二人の優しい日本人』のほうが、女性を入れながらも、12人のキャラクターはルメット版に近かった。だが、そこが大いに違う。12人の人生がそこで語られ、それぞれに生きる悲しみを持ち、この判決に臨んでいる。
その点は映画を観ていただくのがいい。ラストも思わぬ展開。決してハッピーエンドにはしていない。ミハルコフはロシアの現状を思えば、万事めでたし、少年無罪とは行かないのだと、そういう姿勢である。
最後に驚き。これは黒澤へのオマージュでもあったのか?
久々に骨のある傑作を観た。もう一度観たい・・・。
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