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2010.07.23

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2009年アメリカ映画です。本作で、主演のサンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞

を獲得してたのが、記憶に新しいところですね。

2009年にNFLドラフトでボルチモア・レイブンスに指名され入団したマイケル・オアー選手

の実話に基づくマイケル・ルイス著作『ブラインド・サイド　アメフトがもたらした奇跡』の

映画化だそうです。

学生の大多数が白人のキリスト教系私立学園に編入させたいと連れられてきた黒人の少年2人。

友人のおまけで連れてこられたマイケル・オアー(クイントン・アーロン)は成績は芳しくな

く、編入に難色を見せる教師たちだったがアメフト部のコーチはマイケルの運動神経に期待

して説得し、マイケルも編入を許された。

れ、身を寄せていた友人宅からも追い出されたマイケルは着の身着のままで学校に通うもの

の、勉強にもついていけず、友人もおらず、食事もとれず、教師からは見放され、周りから

完全に孤立した支援なしの存在となって大きな体を折り曲げるように小さくなって冬の寒空

の下をトボトボと歩いていました。

そこを家族と一緒に車で通りかかったインテリアデザイナーのリー・アン・テューイ

(サンドラ・ブロック)は、何度か自分の子供達の通う学校で見かけたことのあるマイケルを

ほっとけなくて、大きな自宅に連れ帰りリビングのソファーで寝かせます。

翌朝、何かマイケルに取られてやしないかと内心心配して階下に降りてきたリー・アンでした

が、何も取られておらずシーツ類をきれいに畳んで黙って去ろうとしていたマイケルを

しばらく泊っていきなさいと呼び止め、一緒に暮らし始めます。

母親に似てしゃんとこべえ(しっかり者)でもある屈託のない息子のS.J.(ジェイ・ヘッド)は

ます。

学校ではマイケルは読み書きが苦手なのであってちゃんと理解している、手助けさえして

あげれば勉強についてこれることに気付いた一人の教師の働きかけによって、教師達のマ

イケルに対する態度が変わってきます。

リー・アンは、控えめで誠実な正直者でありながら、自分のことを話したがらないマイケルの

さらに大きな決断に踏み切ります…。

この物語はフィクションではなく実話であるからこそ、なおさら心打たれるのだと思います。

たしかアカデミー賞授賞式で主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックが壇上に上がる前に

ハグしていたのが本作の元となった本物のテューイ一家だと思います。

見ず知らずの他人を家族として受け入れ、責任を持つということは非常に難しいことです

ものね。マイケルがテューイ一家と出会えて人生に希望が持てるようになって本当に

よかったし、リー・アン達が信念を持ってマイケルを守り通し、惜しみなく支援をし続ける

姿が本当に素晴らしかったです。

サンドラ・ブロックの受賞は納得です。

「ハンコック」での無邪気な姿が記憶に新しいジェイ・ヘッドくん、ちょっと大きく

なりましたね。

☆☆☆☆☆

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