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2016.10.12

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」をみて

(2)

テーマ： DVD映画鑑賞(14668)

カテゴリ：映画鑑賞

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

2015年アメリカ映画、原題は"Where to Invade Next"です。

アポなし突撃取材を敢行することで有名なマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー

作品です。

アメリカでR指定、日本ではPG-12指定です。

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ【Blu-ray】 [ マイケル・ムーア ]

私の感想

華氏911 (期間限定版) [DVD]

オリジナル・サウンドトラック華氏911 [ (オリジナル・サウンドトラック) ]

2004年制作の「華氏911」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したマイケル・ムーア

監督の最新作です。

ある日ペンタゴンに呼ばれたムーア監督が、アメリカ軍に代わり世界を侵略するようにと

依頼され、ヨーロッパ、北アフリカの国々に「侵略」しに向かう…という設定です。

国旗を担いで、イタリア、フランス、フィンランド、スロベニア、ドイツ、ポルトガル、

ノルウェー、チュニジア、アイスランドとその国では常識であっても、ムーア監督やアメ

リカ人から見れば驚きのスバラシイ制度や現状を発見して回り、そのアイデアもらった(＝

「その国を侵略成功した」というわけ)とアメリカ国旗を立てるわけです。

シッコ [ マイケル・ムーア ]

国民健康保険制度が整っているヨーロッパやカナダを訪ね歩き、国民健康保険制度の整って

いない国アメリカとの歴然としたギャップを見せた 「シッコ(Sicko)」 は相当インパクト

大の作品でしたが、本作も他国から学ぶという趣向ですね。　d(゜ー゜*)

なかでも圧巻なのは、ノルウェーのバルトイ刑務所です。

囚人たちは皆囚人服を着せられることなく私服姿でそれぞれ一軒家に暮らし、殺人犯でさえ

包丁を持って調理の仕事をしていたことです。

かいベッド、トイレ＆シャワー完備です。

図書館、学校もあり、レコードスタジオまであります。

看守は銃を持っておらず、囚人たちは自由に構内を移動しています。

ノルウェーの再犯率は世界的に最も低い20％、一方囚人に自由を与えないアメリカは80％。

w(￣▽￣;)w　!!

らしい生活を送る囚人、一方選挙権を剥奪され身心共に痛めつけられて刑期を終える囚人。

間違いなく前者はプラス方向へ、後者はマイナス方向への人生を辿ることになるでしょうね。

他にもなかなか興味深い制度が紹介されていました。

手間暇かけたらそれは必ず成果として返ってくるってことですね。

これらの国々の制度を全て取り入れて実現できたら、さぞかし名実共に豊かな国になれる

ことでしょう。(*'ω'*)

残念ながら日本は出てきませんでした。

アメリカを見習い追従する形で急速な戦後復興を遂げて経済大国になったからでしょうか。

ムーア監督はちょっとやつれて見えました。

大病でもされたんでしょうか。

☆☆☆