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2006年03月26日

新人医師研修制度５

(4)

テーマ：アンタイエージング、アンチエージング、抗加齢化、不老、若返り(851)

カテゴリ：雑感

　仕事と家庭の両立を達成する上で、特に女性の場合、産科や小児科など、厳しい現実を見てしまうと尻込みをしてしまう。

若いときに理想に燃えても、それが継続すると燃え尽き症候群になり、自分自身および自分の家庭自体が崩壊してしまう。

しかし、現在、産科や小児科の現場が大変なのは、システムの問題も大きく関係しており、根本的改革を早急にやるべきであると考える。

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　「産科や小児科の現場を見て、尻込みしました」

　医師になって２年間、今月まで金沢大などで臨床研修を受け、来月から内科に進む島田幸枝さん（２６）は、複雑な表情で語る。

　医学生時代は、内科か、赤ちゃんや子供を診る産婦人科や小児科の医師になりたいと思っていた。

　２年間の研修でも、３科を重点的に回った。特に産婦人科では、大学での２か月の研修に加え、「お産の現場を知りたい」と自ら希望し、地域の開業医のもとで１か月間、研修した。産声を聞き、母親や寄り添う父親の笑顔を見て、やりがいのある仕事であることを肌で感じた。

　一方で、勤務の厳しさも味わった。お産のため、開業医は深夜に診療所に駆けつけ、誕生を見届けると、そのまま朝から外来診療にあたることも少なくなかった。出産の際、突然、胎児の心音が聞こえなくなったこともあり、お産は危険も伴うことを痛感した。

　島田さんは今月結婚した。いずれ子供が欲しいが、仕事も中断せずに続けたい。産婦人科や小児科は魅力的だが、仕事と家庭を両立できるだろうか。

　「産科や小児科では、若い間は身を粉にして働けるかもしれないが、燃え尽きてしまいそう」。結局、内科医を目指すことにした。

　日本産科婦人科学会の調査では今春、臨床研修を終え、大学や研修指定病院の産婦人科に入る医師は約３１０人。最近数年に比べ１割以上減った。東北地方１２人、北海道７人、北陸９人など、特に地方は少ない。

　調査をまとめた藤田保健衛生大産婦人科教授の宇田川康博さんは「現場を体験して進路を決められる研修は、研修医には望ましいが、働く環境が厳しい産婦人科や小児科の医師不足を加速させてもいる」と話す。

　全国の８０大学病院の産婦人科のうち、入局予定者ゼロは１４か所あった。金沢大もその一つだ。

　同大産婦人科医局長の田中政彰さんは「島田さんのように、熱心に産科研修に取り組んだ人に来てもらえないのは残念だ。魅力ある産婦人科診療の体制をどう整えるかが問われている」と言う。

　今春、産婦人科に新たに入る医師の７割が女性だ。それだけに女性が働きやすい環境作りが望まれる。産科や小児科を志す医師をどう育て、支えていくか。課題は多い。

　大学産婦人科への入局予定者数　今年１月の日本産科婦人科学会調査で「ゼロ」と回答したのは、旭川医、弘前、東北、東海、富山、金沢、愛知医、京都府立医、島根、山口、産業医、福岡、久留米、琉球の１４大学。一方、１０人以上だったのは、慶応、昭和（各１４人）、東京（１２人）の都内３大学だった。

［提供：読売新聞］

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最終更新日 2006年03月26日 07時22分45秒
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■コメント

Re:新人医師研修制度５(03/26)

まっきい1107 さん

こんにちは。
この減少が産婦人科、小児科、外科、救急で起こっています。
友人と話していたら、麻酔をかける人だけいて、手術をする外科医がいなくなるんじゃないかと危惧していました。
魅力ある病院はみんな都会にあり、研修医の大多数が東京などに集中、九州でも福岡などに集中しています。
田舎で十分な医療が受けれなくなります。
すごく危惧しています。
私の勤めている病院も医者がだんだん燃え尽きてやめていき、それを補充する人がいないので、どんどん医者が減っています。一年前にできていた治療もできなくなってきました。医療の現場はこんな感じです。 (2006年03月26日 10時52分57秒)

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Re:新人医師研修制度５(03/26)

よいこ8667 さん

久しぶりに拝見いたしました。医師の数は日本国内で当初必要とされていた人数をとっくの昔に超えているはずなのに、どこの科でも人手不足であるという話ばかりです。医療が昔にくらべて細分化したこと、マスコミなどの医療情報が十分に一般に流布しているため、世間の医療に求めるレベルが高くなっていることなどから、どこの科もハイレベルな医療をしようとすると、おのずと人手が足りないことになってしまいます。また、救急などの医療は体力勝負です。男性医師、女性医師にかぎらす、いつまでもできるものではありません。50歳過ぎても1ヶ月に3-4回ろくに眠らずに当直をしなければならない病院もあります。だから、体力的にきつい科は敬遠されがちです。かくいう私も内科を17年間やりましたが、心房細動、薬剤性肝障害、大腿骨頭壊死と、42歳（厄年）の声を聞いた途端に立て続けて病気に見舞われ、現在体力的に余裕のある放射線科で仕事させていただいています。いづれは内科にもどるつもりですが、きつい当直のことを考えると今でも足がすくんでしまいます。 (2006年03月26日 18時37分21秒)

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Re[1]:新人医師研修制度５(03/26)

shinic さん

まっきい1107さんへ

＞魅力ある病院はみんな都会にあり、研修医の大多数が東京などに集中、九州でも福岡などに集中しています。
＞私の勤めている病院も医者がだんだん燃え尽きてやめていき、それを補充する人がいないので、どんどん医者が減っています。

想像以上に地方の医療現場は大変みたいですね。

医者も人間、したことに対するある程度の見返りがないとそれこそ「燃え尽き」ます。

地方の医師の経済的保障をもっとするべきでしょうね。 (2006年03月30日 06時39分37秒)

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Re[1]:新人医師研修制度５(03/26)

shinic さん

よいこ8667さんへ

本当に大変な感じがよく分ります。
しかし、生命を預かる職業と言うのは致し方がないのでしょうか！？

医療が高度になり国民には昔よりその恩恵が行っているのではないか思いますが。

＞50歳過ぎても1ヶ月に3-4回ろくに眠らずに当直をしなければならない病院もあります。

今の私は残業は０で定時で終わり、好きな研修の仕事をマイペースでさせてもらってますが、こんな当直なんかさされたら死んでしまいます。
すぐに転職を考えるでしょうね。

私が心配するのは、「医者は割の悪い仕事」というのが一般化して、いい人材が集まらなくなる事です。
対処法としては、経済的待遇アップしかないのでしょうね。 (2006年03月30日 07時13分12秒)

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