ありがとう仙人の幸せ玉手箱

ありがとう仙人の幸せ玉手箱

2022年06月02日
XML
カテゴリ: 心理
今日のテーマは、「悲しみ」です。

悲しみを体験したことがない人はいません。
「私には悲しみはない」という振りをしている人はいますが…。

そういう人は、かなり劣等感が強いですね!
「私は、あなたよりもレベルが高い人間だ」とパフォーマンスしなけれ
ばならないのですから…。


わはははははは…っ!


この「悲しみ」という感情は、どうして起こるのでしょう?

「悲しみ」というのは、何かを失った時に起こる感情です。

別な言い方をすると、「自分が執着をしていたものを失った時に起こる
感情」です。

名誉や地位、お金、恋人、家族など、自分が愛着をもっていたものを



悲しみはやってきません。

でも、形見のボールペンやハンカチを失ったら、悲しみはやって来ます。

つまり、「悲しみ」とは、自分が価値を付けたものを失った時に、
やって来る感情なんです。

例えば、掃除をしていたら、押入れから汚い箱が出てきたとします。
中を開けたら、汚いお皿が出てきました。

ゴミとして捨てようとしたら、「安土・桃山時代」のお皿であることが
箱を見てわかりました。

どうです? 捨てますか?

捨てないで保管しますよね!

「これは価値がある」と自分が思った途端、ゴミが一変して宝物(執着)
になるんです。


がはははははは…っ!


自分が価値を付けていないものを失っても、悲しみはやって来ない
んです。

名誉や地位を失っても悲しまない人がいるのは、そのためなんです。

そういうものに価値を付けていない人は、失っても悲しまないんです。


わはははははは…っ!


名誉や地位、お金を失っても悲しまない人を見ると、執着のない聖人
のように感じますが、それは違うんです。

そういう人も、「自分が価値をつけたもの」を失うと悲しむんです。

ただ、名誉や地位、お金に価値を付けていないだけなんです。


がはははははは…っ!


つまり、悲しむということは、執着があるという証拠なんです。

だからと言って、悲しみをなくすには「執着をなくせばいい」という話
ではないんです。

悲しみの原理を知って、悲しみと仲良く付き合おうというのが
今日の話の主旨なんです。


わはははははは…っ!


「人生から悲しみや苦しみをなくして、喜びだけで生きよう」という
のが今までのやり方でした。

しかし、それは上手くいかないんです。
なぜなら、悲しみはなくならないからです。

インドのマスター・和尚(OSHO)曰く、

「悲しみは、必ずやってくる。避けることはできない。
もし、避けようとするなら、幸福になる可能性そのものを破壊する
しかない」


わはははははは…っ!


悟りを開いた聖人でさえ、悲しみはやって来るのです。

ブッダが最も信頼する弟子・モッガラーナとシャーリープトラが
亡くなったとき、ブッダはこう言いました。

「あの二人がいなくなったのは、正直、悲しい!」


だから悲しみを排除するのではなく、受け入れて体験することです。

ブッダにこういう話があります。

キサー・ゴータミーという女性がブッダのところへやって来ました。
その理由は、「死んだ子供を生き返らせてほしい」とブッダに頼みに
来たのです。

幼い子供を亡くしたゴータミーは、死んだ子供の死骸を抱いていました。
その死骸は、腐りかけていました。

「ブッダさま、私の子供を生き返らせてください。」

ブッダは、ゴータミーに言いました。

「わかった! お前の望みを叶えてやろう!
どこかの家を訪ねて、ケシの実をもらって、それを飲ませなさい。
そうすれば、お前の子供は生き返る!」

「本当ですか! ありがとうございます!」

「ただし、ひとつだけ条件があるのだ。
まだ、一度も、死人を出していない家のケシの実でなれば効かないから、
そういう家を探して、分けてもらいなさい。」

「わかりました! そうします。」

ところが、死人を出していない家は見つかりませんでした。

どんな人も、身内の死の悲しみを背負いながら、生きていたのです。
ゴータミーは、ブッダのところへ戻ってきました。

「ゴータミーよ! 子供は生き返ったか?」

「ブッダさま、目が覚めました。人は、皆、死ぬものです。
その死を受け入れて生きなければならないことが分かりました。

悲しみは、すべての人が体験するべきもなのだと悟りました。
これからは、悲しみを取り除こうとするのではなく、それと直面して
生きていきます。」


悲しみを排除して、喜びだけで生きようとするのではなく、悲しみも
喜びと同じように、付き合うのです。

バーソロミュー曰く、

「人生の楽しい面しか見ようとせず、自分には否定的な経験が全くない
と主張する人は、人間がこの地球界に転生してきた目的のひとつを
避けているのです。

自分の恐れや、いわゆるネガティブ、つまり、否定的な面を感じること
を拒否すると、人生の可能性を最大限に生きることはできません。」


わはははははは…っ!


実は悲しみという感情は単独で存在しているのではないんです。

「悲しみは自分が価値あるものを失ったときに起こる感情である」
ということは、悲しみの前にそれを手に入れた「喜び」があった
ということです。

つまり、「得た」から「失った」のです。

言い換えれば、「喜び」があったから「悲しみ」がやって来たの
です。

それなのに、「喜び」のことは忘れてしまって、「悲しみ」がやって
来ると、「私は世界一不運な人間」と思い込んでしまうんです。

「喜び」を得たあなたが、「不運な人」のはずがないじゃないですか!


がはははははは…っ!


「喜び」と「悲しみ」は表裏一体なのです。
もし、「喜び」がなかったら、「悲しみ」もありません。

反対に、「喜び」があるから「悲しみ」があるのです。

「喜び」しかなかったら、それが喜びであるという感覚はありません。
つまり、「喜び」を支えているのは、「悲しみ」なのです。

和尚(OSHO)曰く、

「幸せ(喜び)ばかりが一杯で、不幸せ(悲しみ)が少しもなかったら、
人は狂ってしまう。
不幸は幸福のバランスをとるものだ。」


今までは、悲しみを排除して喜びだけで生きようとしてきません
でしたか?

それは不可能なんです。

和尚(OSHO)曰く、

「苦痛(悲しみ)を手放して喜びを蓄えることができる、
マイナスを避けてプラスだけを得ることができるなど、
途方もない誤解だ。」


わはははははは…っ!


喜びの後には、必ず悲しみがやって来るし、悲しみの後には、
必ず喜びがやって来るのです。

なぜなら、喜びと悲しみは表裏一体だからです。
同じエネルギーの表と裏の作用なんです。

「悲しみ」がやって来たということは、単に「喜び」のエネルギー
を使い果たしたということです。

そして、「悲しみ」のエネルギーを使い果たすと、再び「喜び」の
エネルギーがやってくるのです。

それが宇宙のリズムなんです。
それは、朝がやって来たら、必ず夜がやって来るようなものなんです。

だから、イエス・キリストは、こう言ったのです。

「悲しんでいる者は幸いです。やがて、喜びに満たされるからです。」


わはははははは…っ!


「喜び」がやって来たら喜び、「悲しみ」がやって来たら悲しむ、
それでいいのです。

これが「ニュートラル」な生き方です。

「ニュートラルな生き方」とは、「シンプル」なんです!

和尚(OSHO)曰く、

「両方の極(プラスとマイナス)に開いていなさい。
それがコツ、バランスをとる秘訣だ。

ある時は、すっかり幸福になって、またある時は徹底的に悲しみなさい。
どちらにも、それなりの美がある。

真ん中(ニュートラル)に永遠にとどまるということは、死を意味する。
中道(ニュートラル)にあることは、静的な状態ではない。
それは動的な現象だ。

だから、左(喜び)から右(悲しみ)、右から左へと動き続ければいい。
それこそが真ん中にとどまる唯一の方法だ。

人は幸福でいたがるが、必ず不幸が伴うことを認めようとしない。
それらは同じコインの両側だ。

この世では、一方を求めれば、もう一方が求めなくても、その人のところ
にやってくる。

快く両方を受け入れるか、両方を手放すか、どちらかでなくてならない。」


わはははははは…っ!


我々は人間なんです!

人間らしく、喜びと悲しみの両方を体験しようではありませんか!

バーソロミュー曰く、

「嘆き悲しみたいときは、思いきりそうしたらいいのです。
病気をしてもいいのです。

どんな悲しみも後悔も罪悪感もすべて思いきり感じていいのです。

あなたの心のなかにある愛は限りなく大きいものですから、
どんな感情も包み込んでくれます。」


がはははははは…っ!


さぁ、今日から「悲しみを排除して喜びだけで生きよう」とするのを
止めて、両方を体験することに決めましょう!

それが、ニュートラルに生きるコツです!

「泣くことが弱虫のしるしだなんて、誰が言ったのか?
そうではない、それは弱虫のあかしではない。
感性の強さのあかしだ!」( 和尚 OSHO )


笑いたい時は笑い、泣きたい時は泣く!

そこには、何の善悪もありません。

ただ、「感情を体験している自分がいる」だけなのです。

これがあるがままの姿であり、ニュートラルな見方です。

今日の話はこれで終わります。

今日も、みなさんと共に学べたことに感謝いたします。

さぁ、最後に笑いましょう!


がはははははは…っ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年06月02日 11時24分43秒
[心理] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: