nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Aug 13, 2007
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 世の中にあって難しいことの最高峰だと思うのは、トーナメントを勝つことじゃないかなと思う。実力伯仲なら難しいのは当然だけど、実力がかなり上の選手やチームほど内外からの圧力がかかるので難しい。

 女子レスリングの浜口選手などは、一枚抜けた実力なのに勝負どころで必ず負けてしまう。見ていて可哀相になる。その点、吉田選手の勝負強さはもう病的だ。有力選手が大勢いても結局勝ってしまう精神力は私から見たら神だ。

 昨年の高校野球、駒大苫小牧が攻守に有力選手が揃って実力的に圧倒的優位だったはずだ。決勝では、早稲田の斉藤投手に苦しめられたが、延長に入って早々にワンアウト満塁というチャンスをつかみ、これは勝負ありだと思った。
 斉藤投手、全然ストライクが入らない。スライダーがワンバウンドの連続。もう、打者は何もしないでど真ん中の直球だけ待っていれば終わりという場面だ。

 ただ、何となく嫌な予感はしていた。まさか、駒大の監督弱気にならないだろうな・・・と思っていたら、まさか!やってしまった。
 そうスクイズに行って、クソボールにバットが当たらず、ランナーアウト。流れが変わってしまった。

 高校野球にバントはつき物だけど、逆にバント失敗が致命傷になるケースがいかに多いことか。この場面でスクイズとは!!仮に同じ無得点でもスクイズ失敗では、落胆が大きい。
 勝とう勝とうは負けのもと。最期の最期で、どうして監督さんどっしり構えられなかったんだろう。


 しかし田中もすごかった、斉藤とは対照的に球が走らなくなったのに、13回裏ツーアウト満塁、15回裏ワンアウト満塁のピンチを凌いでついに引き分け再試合となった。監督がビビッてるのに、この二人の精神力ときたら化け物だ。

 今年の高校野球は絶対的なチームがいない。普通なら実力が抜けていないのに選抜で優勝してしまった常葉菊川などは真っ先に外しなのだが、このチームばかりはそう簡単に判断できない。

 予選で、9回まで負けていてワンアウトランナーなし、という局面から2試合勝っているのだ。つまり、2度死んでいるのだ。
 春も8回以降の逆転勝ちばかりだったけれど、もう後半逆転するのが規定路線にような流れになってしまっていて、リードされていても慌てないのだ。

 そうこれは、過去に私が何回も書いている「錯覚の強さ」なのだ。かつて、山下敬吾プロや羽根直樹プロが爆発的な強さを誇った時に、秀行先生が「錯覚の強さ」と評したが、まさにそれである。

 そしてもう一つ怖いのは、このチーム、けして野手がバントをしないということだ。これだと、昨年の駒大のように迷いが生じる隙がないのだ。つまり、どんな場面でも作戦はイケイケと決まっているのだから、これは強い。

 勝負師としては三流の私としては、今年の高校野球も見逃せない。高校生から教えられることばかりである。





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Last updated  Aug 14, 2007 12:49:25 AM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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