☆きっかけは
2006年後半にいくつか書いたコンピューター囲碁関係の記事に対しては、開発者の皆さんからいろいろなコメントをいただき大いに盛り上がったが、正月に書いた記事「コンピュータ囲碁恐るべし」ではコメント欄は静かであった。
碁の内容を主な話題にしたためかも知れない。以前ソフト開発者の方から、「チェスのソフトが発達する段階で、ソフトを挑発するアマとソフトとの対決みたいな企画がよくあって面白かったよ。」というコメントがあったので、「まだ13子だ。」とやや挑発的に書いたのだが、ここでは展開はなかった。
☆意外な展開
後から知ったのだが、某提示版でちょっと話題になったらしい。印象としては書き込んでいるのは開発者というよりコンピューター通の人達が多いようだが、コメントの中心は記事内容の「30級の手を引き出せば13子(注)」の部分に対して「そんな事は新しい技術を導入した今のソフトでは理論的に有り得ない。無知すぎる。」という声である。
コンピューターにはド素人で、あくまでこれまでの体験や今回の棋譜を見ての素直な感想を書いたのだが、確かにモンテカルロ碁という新しい技術のソフトは相当に手強そうである。
資料(王メイエン九段の記事)
http://taisen.mycom.co.jp/taisen/contents/igo/meien/meien_30.htm
ただ、棋譜を見ると驚くほどしっかりした手もある一方で、現実に30級の手もいくつもある。理論上有り得ないと言われてもにわかには信じがたい。19路の置碁というのは恐ろしいほど奥が深い。
私のこと「頭からっぽ!」と言ったあなた!・・・鋭い、その通り。子供のころに親から「その鍋は熱いから絶対触っちゃ駄目だよ。」と言われても本当なのか試してみたくなり手で触って火傷したほどの人間だ。
とにかく試さずにはいられない。
というわけで頼りになるキッズファイブの社長またみつさんに相談したところ、あれよあれよと話がまとまり企画が実現することになった。
☆企画発表
現在世界最強の囲碁ソフト・<クレージーストーン>との対決!
である。一発勝負ではない。対局条件は青葉戦と同じにして、計4時間ほどの制限の中でいろいろな手合いで何局か試す企画である。
時は2月某日、場所は某大学研究室にて。その結果はここで詳しく報告する予定。碁の深さをクレージーストーン君に教えるつもりである。もちろん、返り討ちにあえば素直に脱帽宣言する(そうなる予感)。
注 10子~13子の置碁と言った場合、星で囲まれた正方形の中央(七-7の位置)に置いていくのが正式。井目風鈴は特殊な置碁であり13子とは言わない。
シチョウで取ってしまい困った話 Aug 22, 2018
知って損はない!プロ常用?ハメ手の話。 Jan 13, 2018 コメント(2)
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