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2013年10月04日
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カテゴリ: 読書



 武澤 秀一(著)
 文春新書 2013/03


 2013年は伊勢神宮で62回目の「式年遷宮」が挙行される。

 伊勢神宮と天皇制とは切り離すことが出来ない関係。

 式年遷宮から始まる伊勢神宮の歴史を見ると、女帝の執念や120余年の中断期、社殿の変化、神仏習合の波、近代国家建設の影響、万世一系の思惑など、様々な変転がうかがえる。

 伊勢神宮の建築が時代の流れの影響を受け、変遷するさまの記載は、たいへん興味深いものだった。

 また外宮の下克上精神は意外な記述。

 歴史に通暁した著者は建築の変遷から伊勢神宮の時代ごとの姿、有り様を浮かび上がらせた。







 序 伊勢神宮は古代のままか
   (伊勢神宮とは;知られざる伊勢神宮の変遷)
 1 式年遷宮から何が見えるか
   (式年遷宮とは何か;式年遷宮を生み出したもの)
 2 反目していた内宮と外宮
   (内宮と外宮の関係略史;「外宮先祭」の謎)
 3 伊勢神宮の今と昔
   (社殿配置の今と昔;社殿の今と昔)
 4 天皇の伊勢神宮
   (“はじまり”の時 持統天皇の式年遷宮;“古代”を喚起する近代 明治天皇の式年遷宮)



 式年遷宮は目盛であると同時に、歴史を展望する窓ともなる。そこから見えてきたのは、神宮のありようだけではなかった。天皇に関わる日本という国のかたちが浮かび上がってきた。





 これも何かの機会と思い、日本の古代史、天皇制の歴史に想いを馳せる。







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最終更新日  2013年10月04日 09時34分23秒
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