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2023年02月13日
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テーマ: ウクライナ(168)
カテゴリ: ロシア、ソ連
 EU内の大国ドイツに有効と思われた、資源国ロシアのエネルギー資源供給による恫喝的外交は、成立しなかった。また、ロシアは軍事費の増大と内政の各種のバラマキ政策で、国家財政は大幅赤字となっている。
     ​
プーチンは天候にも見放された
…記録的暖冬で「貴重な収入源」を失ったロシアの大誤算
プレジデントオンライン / 2023年1月24日 7時15分
■ウクライナ侵攻前の価格まで下落した天然ガス価格
 ヨーロッパの天然ガス価格が下落している。指標となるオランダTTFの天然ガス価格(図表1)は、昨年2月24日にロシアがウクライナに侵攻したことを受けて急騰し、8月21日週の終値で339.195ユーロ/MWhまで上昇した。その後、天然ガス価格は下落に転じ、昨年の最終週の天然ガス価格は76.315ユーロ/MWhまで落ち着いた。
 年明け以降も天然ガス価格の下落トレンドは続いており、今年1月15日週の天然ガス価格は66.900ユーロ/MWhとなっている。ロシアがウクライナに侵攻する直前の昨年2月13日週の天然ガス価格が73.760ユーロ/MWhであったから、ヨーロッパの天然ガス価格はロシアによるウクライナ侵攻前の水準まで落ち着いたことになる。
 ヨーロッパの天然ガス価格が安定した理由にはさまざまな要因が考えられる。まず、天然ガスの消費量そのものが減少したことがある。EU(欧州連合)の閣僚理事会(各国の閣僚からなる政策調整機関)は昨年7月、今年3月までに各国で天然ガスの消費量を15%削減することで合意した。その後、各国は天然ガスの節約に努めてきた。
  …  (略)  …
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■天然ガスの供給再開をチラつかせるロシアの意図
 すでに述べたように、主要先進国からの経済・金融制裁に反発するロシアは、ヨーロッパに対するガス供給を絞り込んできた。主要なパイプラインによるロシアからヨーロッパへの天然ガスの供給量は、ノルドストリームとヤマルパイプラインによる供給の停止を受けて、ウクライナ侵攻直前の5分の1程度にまで減少している(図表2)。
 そのロシアは、EUに対して天然ガスの供給再開を持ちかけているようだ。昨年12月25日付でロシア国営の通信会社タス通信が伝えたところによれば、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は、ベラルーシとポーランドを経由するヤマルパイプラインを通じた天然ガスの供給に関して、それを再開する用意があると発表した。
  …  (略)  …
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■国家財政は火の車になっている
最大の理由は、ロシアの国家財政が急速に悪化していることにあると考えられる。 ロシアの昨年10~12月期の連邦ベースの財政収支は▲3兆3608億ルーブルと、赤字幅は7~9月期(▲1兆3192億ルーブル)から1.5倍に増えた。前年比でも、昨年10~12月期の赤字幅は一昨年から2倍に膨らんでいる。
 歳入は堅調に増えており、特に石油・ガス収入といわれる資源企業からの税収は3兆796億ルーブルと近年にない高水準だった。にもかかわらず財政が悪化しているのは、歳出がそれ以上のペースで増えているためだ。歳出の細目はまだ不明だが、その増加をもたらしているのは、ウクライナとの戦争に伴い急増が続く軍事費であろう。
  …  (略)  …
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■ロシアのもくろみは外れることになる
 EUはロシアの提案には乗らない公算が大きい。EUはこの間、天然ガスの使用量の削減に取り組むとともに、ロシア以外からの天然ガスの調達を増やしてきた。このこと自体は、ロシアも想定していたはずだ。そしてロシアは、この動きは緩やかに進むか、あるいは限定的なレベルにとどまると想定したと考えられる。
 しかしながら、EUの天然ガスの脱ロシア化は、ロシアの想定以上のペースで進展した。もちろん、ロシアからの天然ガスの供給に依存していたドイツや中東欧の内陸国の天然ガス需給は厳しいままだが、一方で米国産を中心とする液化天然ガス(LNG)の輸入は、地中海や大西洋に面した国々を中心に、着実に増加しているようだ。
 それに経済・金融措置の報復として、ロシアがヨーロッパに対してパイプラインによる天然ガスの供給を削減したことで、EUはロシアに対する不信感を一段と強めた。EUもまた、ロシアからの天然ガスの供給が完全に停止する事態を恐れていたが、それが現実味を帯びたことで、EUはむしろ腹をくくったものと考えられる。
  ―  引用終り  ―
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 2023年に入りウクライナの気候は寒さを増したと伝えられる。
 だが、終わらぬ戦争にNATO各国は支援疲れならぬ継戦疲れを起こし、ウクライナへの主戦兵器供与が次々と決定された。エネルギー問題を含めて、対ロシアの戦争を終わりへと導くことに、各国が姿勢を固めたと見受けられる。
     ​
Arne Delfs、Michael Nienaber
2023年1月25日 19:53 JST 更新日時 2023年1月25日 21:57 JST
→第一弾で14台、同盟国によるウクライナへのレオパルト再輸出も許可
→米国、25日にも「M1エイブラムス」供与を発表する見込み
 ドイツは同盟国と協力して同国製戦車「レオパルト2」をウクライナに100台以上供与すると表明した。侵攻したロシア軍と戦うウクライナの戦力を大きく強化することになる。
 ドイツはまず第一弾として、連邦軍が保有するレオパルト2A6を14台提供すると、政府が25日に電子メールで配布した声明で明らかにした。ピストリウス国防相によると、最初の戦車は3カ月以内にウクライナに到着する可能性がある。国防担当者は来月にもロシア軍の攻勢が始まると警告しており、これには間に合わない公算が大きい。
  ―  引用終り  ―





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最終更新日  2023年02月13日 06時00分11秒
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