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2016.08.06
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カテゴリ: 外来診療一般

 目の神経が圧迫されて傷むことにより、見える範囲が欠けてきて最後は失明に至る恐ろしい病気の緑内障。

IMG_4666.JPG

40歳以上の20人に1人、70歳以上ではなんと7人に1人!  という大変頻度の高い病気なのですが、 

IMG_4668.JPG

緑内障患者様の10人に9人は未発見で放置されているのが現状  で、「なんだか最近目が凄く霞む。おかしいので来た。」と  カジュアルに来院され、突然に失明寸前の末期の緑内障が発見されて途方にくれて立ち尽くされる という悲劇 が後を絶ちません。

IMG_4667.JPG

ところでこの緑内障、 治らない  失明してしまうというような非常に怖い病気であるというイメージがとても強い のですが、実は同時に、

治療をすればするほど得をする

病気でもあるのです。いったいどういうことなのか説明しましょう。

私たち人間は生まれた時には目の視神経が約120万本あります。これが半分の約60万本以下になると視野(見える範囲)が欠けてきて緑内障になります。

そして、なぜかあまり一般に知られていないことなのですが、  この視神経、生きているだけでどんな人でも年に5000本くらいは自然に減っていく  のです。でもこのくらいの減り方なら100歳になっても視神経が70万本残っているわけで元気に目を使って頂けます。ところが  緑内障の方は視神経が弱いので年に20000~30000本減ってしまいます。  仮に年に20000本減る方だと60歳時点で視神経は残り0本、すなわち失明ということになってしまいます。

さてここからが本題ですが、放っておくと年に20000本の視神経を失ってしまう緑内障患者様がここにいるとして、頑張って毎日眼圧を下げる緑内障の目薬を点します。するとこの  失う視神経の量を自然減の年間5000本に抑え込むことが出来る  のです。 1年だと20000-5000=15000本、  1日だと約400本の視神経を余分に守り抜くことが出来た、得をした  ことになります。そしてこの  得をした目の貯金が積み重なると、物凄い差  になります。

IMG_4682.JPG

つまり、

緑内障の治療はすればするほど、目の寿命が延びて得をする

ということなんですね。






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最終更新日  2016.08.06 11:29:48


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