おしるし

【昌ちゃんの産まれた日】

*2003年2月19日:おしるし*



36週目の検診で、担当医から
“子宮口がまだ、全く見えませんね。まだまだ先です。”と言われていた。

2003年2月19日の天気は、晴れ。この日は、38週目の定期検診の前日。

産休に入ってからは、お夕飯の用意でお買い物をしに日中に出る以外は、
家でのんびりと過ごしていた。
里帰りしなかったので、日中は家に一人。かなり心細い。
初めてのことだから、不安は常に抱えていた。



37週目ぐらいから、前駆陣痛が始まっていた。
なんというか、キリキリとした痛みというのが一番近い。
なんとも説明しようがない痛み。
でも、しばらく続いてはスーッとおさまる。
規則的にはならない痛みが、ここ数日続いていた。

相変わらず胎動は元気で、時々脇腹の方に手か足を伸ばすのか非常に痛い。
胎動の痛みもまた、赤ちゃんがいるという喜びを大きくする。
私は”胎児ネーム”で『たから』と呼んでいた。
その日も相変わらず『たから』は、元気だよ~というサインを送ってきてくれていた。



19日の夕方5時頃、お昼寝から目が覚めた。
ここ数日は、子宮に胃が圧迫されて胸やけが凄い。
指もむくんで、妊娠中毒症にはならなかったものの、
朝起きたときには指が強ばっていた。結婚指輪も抜けないほど、、。

また、前駆陣痛がする。『たから』にもう少しで会えるね。楽しみだね。
元気に動くお腹をさすりながら、トイレに入った。

・・・あれ?これなんだろ?一瞬、なんだか分からない。
ちょっと考える。寝ぼけた頭でほんの10秒ほど。

”これって、 おしるし なんじゃん!!??”

一瞬、パニック!!どうしようどうしよう!お母さ~ん!あ、電話か。
とりあえず実家に電話しよう。



ママ:”あ、おしるしが来たから。”
母:”陣痛は分かるから、それより入院の用意きちんとしときなさいよ。”
ママ:”そうだよね~、入院してパンツ忘れたら恥ずかしいじゃん。”

本によると、”おしるし”は、あくまでも出産の準備が整ったという目安らしい。
ママは、電話を切ったらのんびりと入院グッズを確認し直した。
大丈夫!



その後、パパに電話して、“おしるしが来たから、早く帰ってきてね”とと伝える。
ママは予定日が3月2日だったから
お腹の痛みを前駆陣痛と思い込んでかなりのんびりしていた。
でも少し、興奮した状態だった。
パパはその日の6時頃、いつもよりかなり早めに帰ってきてくれた。




破水 につづく

とんとん
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