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2006.12.09
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カテゴリ: ファンタジー
「これがあなたの生まれた家に伝わる
“伝統料理”?」

 マダム・ポンヌフは、おたまじゃくしで
具をすくい、鼻をフンフンいわせました。

「え、ええ。そうですけど・・・」

 シントロラは、やっとの思いで
つるいもと羊肉の煮込みを
深皿に盛り付けると、おずおずと
差し出しました。


鍋の香りが漂っていましたが、
家族が帰ってくるとまずいので、

シントロラは急いで窓を開け、
換気扇の目盛を最大にしました。


「おお、寒い!」

 マダム・ポンヌフが一口食べて
そう言ったので、シントロラは
ぎくりとしました。

「こんなものじゃ、合格には
  できないね」

思った通り、初回は不合格でした。




 マダムが甲高いよく通る声で、
収集を仕事にしている
とんがり帽子の小人を、
呼びました。

「へいへい」


シントロラの作った料理の鍋を
のぞきこむと、

「こりゃ、豪勢だね!」

と嬉しそうなホクホク顔をしました。

「では、遠慮なく」

「お、お気に召すかしら」

 シントロラがトロリにおたまで
料理をすくってあげようとしたとたん、

「1・2・3、それ!」

 トロリが腕を振り上げ、何かまじないを
唱えると、
鍋から湯気が消え、それから
中身も全てが忽然と消えうせ、

空っぽになってしまいました。



 次の日の日記に続く







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最終更新日  2006.12.12 14:00:20
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