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2005.11.08
祭のあと、あとの祭
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カテゴリ未分類
池袋は雨。
通りなれた道を、風景の中を、僕は歩く。
そこに感じる違和感。
雨が肩を濡らして周りの景色が人がいつもより早く動く。
僕は歩く。ひどくゆっくりと。
目の前にある「現実」を僕の中に入れていこうとする。
うまくいかない。
それだけ、僕の中に溢れそうなほどに、満たされていた。
記憶。
記憶とだけに片付けてしまって。それだけで良いのだろうか。
僕は歩く。池袋は、雨。
顔を、肩を、現実を、濡らす雨。
*****
運命だとか、奇跡だという言葉を、
簡単には使いたくない。
それはその辺に転がっているものでは無いのだし、
簡単に手に入れて良い物でもない。
けれど、僕はそれを「運命」と、そして「奇跡」と名付けた。
或いは「必然」だったのかも知れない。
それでも。
名前を。僕らは自分の名前をお互いに伝えた。
それは単なる記号でしかない。
ただ、その記号を通じてしか知り得なかった人が目の前にいて、
僕はその記号と、そしてその人自身を繋げることは重要なことだと思った。
僕は自分の名前をスケッチブックに書いた。
こんな時にも僕は僕自身を偽ろうとするのか。
照れ隠しにその名前を掲げたあとに、自分を恥じた。
そうだ。僕は僕自身を見てもらうためにここにいる。
だから、僕は僕の名前を。単なる記号だとしても、
僕自身の名前を。
ごめん、と言い、再びスケッチブックに僕は名前を書いた。
もう、誰も見てなかった。
このままではいけない。
僕自身を知ってもらうことなんか出来やしない。
慌てた。
もう一度、チャンスを。僕は周りを見渡した。
みんなの目は、暖かかった。
これ以上の失敗は許されない。
ゆっくりと、時間を掛けてスケッチブックに書いた。
汚名返上のチャンス。僕はスケッチブックを掲げた。
これで僕のことをよく知ってもらえたんだと思う。
その証拠に、この後誰も僕の目を見なかったんだ。
*****
みんなが何かひとつのことに熱中できる状況というのは、
確実にその距離を縮める。
ボーリング。
単純なゲームだけど、僕らはそれに熱中した。
「ミスったらカンチョーやから」
そう言って彼は笑った。
僕の緊張をほぐしてくれようとしている。
心が暖かくなって、体の力も抜けた。
僕の手から離れたボールはまっすぐにピンに・・・向かわず溝に吸い込まれていった。
僕は笑った。彼も笑った。彼女は手を叩いて笑った。
こうして僕はお尻の処女を失った。
*****
歌が無ければ、世界はもっと殺伐としていた。
そう、誰かが言ってた気がするし、言ってない気もする。
でも、僕はそう思うんだ。
歌うこと。それは、きっと素晴らしいこと。
僕らは歌った。
これ以上無いってくらい大きな声で。
僕らは笑った。
これ以上無いってくらい満面の笑みで。
僕らは踊った。
いや、踊ったのは彼女ひとりだ。僕は踊ってない。
手を叩いた。
僕はタンバリンを狂ったように叩いた。
手が痛かった。あと、乗りすぎて周囲の目線も痛かった。
空気を変えようと僕は焦り、お得意の物まねを披露した。
河村隆一の「Love is…」
歌い終わったとき、周りは静まりかえっていた。
やった、僕は遂にやった。
何だかんだあったけどこうして汚名も返上することが出来たし、
何より終わりよければ全てよしという格言通り…
「きもい」
うん、デスヨネー。
*****
楽しい時間はあっという間に過ぎると言う。
けれど、僕はこのあの時間が永遠のようにも思えたし、
やっぱり一瞬のことのようにも思える不思議な感覚から抜け出せないでいる。
日常に帰る瞬間。
旅行でもお祭りでも何でもいい。
人生の中では幾つも「現実」から少し離れることがある。
しかし、それが終わる度引き戻される感覚。
日常に帰る瞬間。
僕はまだ帰れないままでいるのかも知れない。
出来れば、あのまま。
あの空間が現実となって欲しいとさえ思える。
けれど、いま僕がいる「現実」なくしては、
あの時の「記憶」は存在し得ない。
「夢」が存在するためには「現実」が、
そして、「楽しい」が存在するには「ツライ」ことも必要。
世の中は全てバランスで保っていて、
けれどちょっとした弾みに、それが揺らいだときに見える「奇跡」と「運命」。
僕らは確かにそこにいた。
たぶん。それを大げさだと笑ってくれても構わない。
僕は夢を見ていたのかも知れないし、現実よりも強い「現実」を見たのかも知れない。
いずれにせよそれは忘れられない「記憶」として、
僕の中に残っていくのだろう。
それは、いくつかの感情とともに。
ひとつは、楽しかった。本当に楽しかった。
そして、もうひとつは参加して頂いた皆さんに。
ありがとう、の感謝の気持ちを。
2005年11月 溺れるノウ主催者 7O2
最後にひとこと。
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Last updated 2005.11.08 14:01:40
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