のぽねこミステリ館

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2005.08.20
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ぼくのミステリな日常

~創元推理文庫~

 OL・若竹七海が、社内報の編集者に任じられた。しかも、毎月、短編小説を載せて欲しい、という注文つきである。困った若竹は、小説に詳しい先輩に相談した。その先輩は、短編を書く友人がいるから、紹介する、と言ってくれた。ただし、匿名で。こうして、真田建設コンサルタントの社内報には、匿名作家による、連作短編が掲載されるようになる。

 12の短編、それを長編とする手紙と編集後記。いつもなら、短編を読むごとに、内容紹介とコメントを書くのですが、今日はなるべく読むことに時間を使いたかったので、まず、全体を読みました。
 短編は、ミステリから、ホラーなどなどにわたり、いろんな読後感が味わえます。放火、公園の木の枝を切ろうとする女性、商店街間の草野球をめぐる攻防、「箱」から人間が「消えた」という怪談と現実のリンク、朝顔の霊に襲われる男性、出産に関する話、名前あてゲーム、盗みの濡れ衣を着せられた女性、クリスマスの思い出、買い物強迫症、バレンタイン前にチョコレートを買ってその場で食べた女性、カップルが別れた理由…。珍しく一編の話を一言でまとめてみましたが、やっぱり様々ですよね。しかもこの12の話が、一つの長編をなす…。鮮やかでした。
 印象に残っているのが、「箱の虫」です。怖かったです。なんだか切ない気持ちになるのが多かったような…。「内気なクリスマス・ケーキ」「バレンタイン・バレンタイン」は、暖かい気持ちになりました。





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Last updated  2005.08.30 18:49:56
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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